昨年の10月に現在の職場に異動になり、新しい仕事や人間関係のもと、仕事で認められようと頑張っていたEさん。
正義感が強いところもあり、以前から職場にいた先輩や同僚に対しても、堂々と意見をいえるような方。
普段は、気持ちの切り替えがあまり上手ではなく、悩みやモヤモヤを抱え込んでしまうこともあるので、どうして仕事でどんなにはっきりとした言動が出来るのかを一度聞いてみることにしました。
すると、「仕事については、自分の考えというより会社の考え、方針のもと、やるべきことがはっきりしているので、意見を言いやすいんです。」と話してくれました。
そんなEさんですが、最初は職場でも温かく迎えてくれ人間関係も良好だったのですが、しだいにある特定の方との関係がギクシャクしてきたのでした。
理由はEさんと仕事に対する考え方が異なったため、一度、言い合いになったからだそうです。
言い合いといっても喧嘩ではなく、意見交換だったそうですが、相手は先輩で、現在の仕事の経験も豊富な方だったので、この件が心のしこりになってしまったようです。
その後、Eさんに対して、あからさまに冷たい態度をするようになったのだとか。
こういう方、たまにいますよね。
社会人として、未熟なところがあるなあと感じますが、相手としては、Eさんと言い合いになったことがきっかけで、Eさんに苦手意識を持ってしまったのかもしれません。
Eさんとしては、挨拶を無視されたり、突き放した言い方をされることで、だいぶ凹んでいました。
さて、こんな時、どう自分の気持ちを立て直しますか。どんな心持ちで過ごそうとするでしょうか。
まず大事なことは、あまり原因や理由探しを一所懸命にしないことです。結局は本人に聞かない限り、わからないことが多いから。
お勧めなのが、「自分に出来ること」と「自分には出来ないこと」を分けて考えてみることです。
例えば、相手の方の言動を変えることは出来ません。明日から、別の職場で働くことも出来ないでしょう。これらは、「自分には出来ないこと」に含まれます。
一方、「自分に出来ること」もありますよね。
「相手の言動をあまり気にせず、出来る限りスルーする」ということです。
スルーといっても、相手を無視するということではないですよ。相手がどんな言動をしてきたとしても、「私の仕事は、彼女のご機嫌をとることではない」と割り切るということです。
または、「気持ちが凹むことが多いけど、仕事だけはしっかりとやろう。」とか「彼女以外の比較的年の近い同僚とは気があうから、ランチタイムは楽しい時間を過ごそう。」とか。自分の気持ちを切り替える努力をすることは出来ますよね。ただ、笑顔で挨拶だけは必ずしようというのも良いですよね。
自分に出来ないことを悩んでも、何も解決しないし、現状が良くなるどころか、Eさん自身も疲弊してしまいます。
だから、ちょっと辛くとも、心持ちを変えるということは、とても重要なんです。
とはいえ、仕事が終わってから疲れてしまうというEさん。
そんな場合は、せっせとストレスケアをすることが大切です。
お笑い番組をみたり、好きなアーティストの音楽や動画を観たり、アロマを焚いてゆっくり湯舟に使ってみたり。
ヨガやジョギングなど身体を動かすことが気分転換になる方は、そんなことも積極的にやってみると良いでしょう。
気分が沈んだまま何もしないことはお勧めしません。
もし、疲れすぎた時は、苦手なことを後回しにしたり、手を抜くことならOKです。
嫌なこと、辛いことがスッキリと解決しない時もあります。それでも、その気持ちを心に持ったまま、日常生活をできるだけ快適に過ごせるよう、心のメンテナンスだけは、しっかりと継続してくださいね。
他にもこんな方法もあります!
▶職場の苦手な相手とどうつきあう?上手なトリセツづくりとは。
▶苦手な相手と無理して関わり「心の疲れ」をためない3つの方法
▶まわりに振り回されて疲弊寸前!貴女が出来る交渉のすすめ
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
人間関係を改善したい時、「自分に出来ること」と「自分には出来ないこと」を分けて考えてみよう。