広報の仕事で、グループリーダーのYさん。
普段は穏やかな方なのですが、一旦、怒りのスイッチが入ると、時々気持ちが収まらなく
なります。彼女は、小学生になったばかりの息子さんの子育てにも日ごろから一所懸命です。
「子育てを通じで我慢強くなりました」と話してくれたこともあり、イライラとも
上手に付き合っているのですが・・・・
先日は、どうしても感情が上手にコントロールできなかったようです。
いつもの2倍くらい!の早口で、どれだけ頭にきたのかを説明してくださいました。
これまで広報では、あるルールがあり、それが社内の決まりごととして守られていたそうです。
それが、Yさんの上司にあたる方が、「自分はそんなことは聞いていない。」と言い、
通常通りYさんが対応した件に対して、「今すぐ先方に謝罪してきなさい」と一方的に言ってきたのだとか。
しかもYさん曰く、この件は、上司に相談するべきレベルの案件ではなく、これまでもリーダーであるYさんが行ってきたとのこと。
今回、急に上司が手のひらを反して、Yさんを叱責したことに、心の底から怒りが湧いているようです。
仕事をしている中で、相手の言動にイラっとすることは少なくありません。しかも、上司の言い方には、だいぶトゲがあるようでした。
これまでとルールが変更になったのならば、上司がYさんに話をすればよいことですし、頭ごなしに叱責し、謝罪を要求するのは、Yさんでなくとも怒りが湧いてくるだろうと共感しながら話を聴いていました。
怒りが収まらないYさん。
「明日、上司に言い返してやる」と興奮状態です。
ですが、怒りは相手にぶつけたら、その時点で多くが火に油を注ぐ結果になります。
Yさんは、その場で上司に言い返すことが出来なかった自分にも腹がたっているのですね。
怒りは我慢する必要はありませんが、ぶつけてはいけません。上手に伝える方法があるのです。
そのためには、まず冷静になる必要があります。
怒りを書き出すこと
深呼吸すること
などを伝えて、一緒にワークに取り組んでもらいました。
少し冷静さを取り戻したYさん。
明日、上司に冷静に伝えたいと言われます。
そんな時は、何を伝えたいのかを整理する必要があります。
今日、冷静になったとしても、明日、上司の顔を見た途端、怒りがぶり返してしまうことがあるからです。
伝え方のポイントは、相手を責める言い方はしないこと。もし、自分にも改善すべき点があるのであれば、まずそれを伝えることが重要です。
そして、自分がどう思ったか、どう感じたかを伝えるのです。
「急にルールが変わったと思い、混乱した。」
「謝罪しろと言われて、まずは話を聞いてもらいたいと思った。」など、自分の感じたことや思ったことは伝えてよいと思います。
怒りやイライラに翻弄され、その感情をぶつけてしまうと人間関係に大きなダメージを与えることになります。
一時の感情に流されるのではなく、イライラや怒りを上手に扱えるようになりたいと思いませんか。
職場での理不尽な出来事にも、感情的にならずに相手に気持ちや状況を伝えるようになりたいと思いませんか。
ハッピーハートコンシャスでは、アンガーマネジメントなどの感情コントロールや、我慢せずに自己表現が出来るアサーティブコミュニケーションの方法について、カウンセリングの中でお伝えしています。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせくださいね。
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まとめ
怒りやイライラは我慢する必要はないが、ぶつけではいけない