人が集まって働いていると、自分とは合わない人、好きになれない人がどうしてもいますよね。
上司や同僚は選べるわけではありませんから、仕方がないことかもしれません。
ただ、最初は仲良くしていたのに、何かのきっかけで、口をきかない、挨拶も無視されるなどの険悪な関係になってしまったことはありませんか。
仲良しから、一転して、職場の嫌な人になってしまった人との関係はどうしたらよいのでしょうか。
先日、女性が多い職場の40代管理職のDさんから上記のようなご相談がありました。
きっかけは、ちょっとした仕事のやり方、考え方の違いだったそうです。
以前は、プライベートでも食事にいったり、家族のことを相談するような仲だったというのですから、Dさんは急に関係が悪化してしまった同僚とのことで悩んでいたのです。
仲直りすべきなのか・・・
あるいは、このまま放っておくべきなのか・・・・
実は私も会社員として働いていた時、似たような経験をしています。
ただ私の場合は、誤解だということがわかったのですけどね。
誤解だとわからなかった当時は、仲が良かった相手が、職場の嫌な人になってしまった悲しみや怒りも感じていました。と同時に、裏切られたという勝手な思いもあり、相手のことが相当なストレスになっていたことを記憶しています。
さて、こんな時、あなたならどうしますか。どうやって自分の気持ちを整理しますか。
今日はそんな時の1つの考え方のヒントをお伝えしますね。
まず、最も大切なことは、Dさんがどうしたいのかという気持ちなのです。
例えば、
1) 相手と仲直りして以前のような関係に戻りたいのか。
2) あるいは、今回のことで相手の態度がわかったので、残念だけどあまり関わらずに同僚として過ごしていきたいのか。
3) とにかくストレスを減らしたいけど、もうしばらく様子をみてから考えたいのか。
どれもアリです。ここは正直な気持ちで決めるのが良いと思います。
そう、大切なことは、今後、自分が相手とどのような関係を築いていきたいのかを決めることなのです。
Dさんは、日々、相手のそっけない態度や無視に対して、被害者という気持ちを募らせていました。実際、Dさんの立場になれば、そのお気持ちも十分に理解できます。
ただ、被害者という気持ちでいると、ますます相手に対する怒りも湧いてくるし、ストレスも感じやすくなってしまいます。
そこで、自分が主体となって、「自分が相手との関係をどうしたいかを決める」ことで、被害者という立場から少し自分の立ち位置をはずす必要があるのです。
あとは、自分の気持ちに沿って行動していけばよいのです。
相手との関係回復を選んだのであれば、自分から声をかけてみましょう。
ただ、この場合も、ゴールを仲直りなのか、誤解を解くなのかを最初に決めておくと良いと思います。
そして、相手に期待しすぎないことも自分の心へのダメージを少なくするために重要なことです。
このままあまり関わないことを選んだのであれば、嫌いな気持ちが言動に出ないように注意しましょう。
これ以上関係が悪化しないためにも、たとえ相手の反応が薄くても、あいさつをしっかりしたり、話をしなくてはいけない時は、できるだけ笑顔で話すことを心がけると良いと思います。
様子を見ることを選んだのであれば、いつまでと期間を区切ることが精神衛生上良いでしょう。
そして、その間は、相手をさりげなく観察することです。
他の人とはどのようにコミュニケーションをしているのだろうかとか、相手の良いとことはどんなところがあるかなど、客観的に相手の方を捉えてみるのです。
反対に、自分には何か落ち度がなかったのかを振り返ってみても良いでしょう。
あの言い方は良くなかった、相手を少し追い詰めてしまったかな?などと思うこともあるかもしれません。
このように様子を見る期間は相手への観察と自分への振り返りをすることがお勧めです。
さて、Dさんですが、このまま1ヶ月ほど様子を見ることに決めました。これまで仲が良いと思っていたのも、本当の気持ちだったのかわからなくなってしまったとのこと。
自分が無理をして仲良しを装っていたのかもしれないと気づいたのですね
。
職場で苦手という人がいると、多くの時間を一緒に過ごすことになるのでしんどいですよね。
今日の内容、少しでもヒントになれば嬉しいです。
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まとめ
相手とどう付き合っていきたいか、自分の気持ちに素直に考えてみよう。