第258話: 常に感情を我慢し爆発させていませんか。対処のポイント3つ
自分関係®カウンセラー(臨床心理士 / 公認心理師)の髙橋雅美です。
ある出来ごとが起きた時に、まわりがあまり気にしていないのに、自分だけが「理不尽だ」と感じてしまうことってありませんか。逆もありで、自分はわりと平気なのに、まわりがすごく悲しんでいるとか。
感情ってとても個人的なものなんですよね。だから、自分が感じているように相手もそう感じているに違いない・・・って思い込みは危険。自分の感じ方はもちろん大切にして良いのですが、まわりも同じって決めつけない方がよいのです。
一方で、まわりと感じていることが違うと、感情を押さえつけてしまうこともありませんか。あるいは、本来なら怒ったり、悲しんだりしてよいのに、ぐっと我慢してしまう時。
それには事情があり、あなたが我慢すると決めたのであれば問題ないのですが、常に自分の感情や気持ちや置き去りにして、相手に合わせてしまうとか、そもそも自分の感情は「なかったこと」にすることで無視したり我慢したりしているのであれば、それは貴女の心に大きな負担となっているということを知って欲しいのです。
その負担に耐えられなくなって、感情が爆発してしまうこともあるからです。たとえば「キレる」なんていうこともそうですよね。そうなると、「彼女は感情をコントロールできない人」と「レッテル張り」をされてしまうこともあるかもしれません。
そうならないためにも、自分の感情とは自由に豊かに関わって欲しいのです。今日は、その関わり方のコツについてお伝えしますね。
普段から、「感じる」ことを大切に
感情には良い感情も悪い感情もないのです。どちらも大切な感情であり、感じてはいけない感情もありません。怒ってはいけない、悲しんではいけないと自分で自分に制限をしないでくださいね。幼少時に、親に迷惑とかけたくないと自分の感情を我慢するクセがある人がいるかもしれません。でも今、貴女は大人になって我慢する必要はないのです。自分が感じるどんな感情も自由に感じて良いのです。
「考える」のではなく「感じる」ことを優先に
また、普段から物ごとを理論的に「考える」ことが得意な人は、「感じる」ってことに慣れていないこともあります。カウンセリングでも、その時の感情を訊いてみても返ってくるのは「考えたこと」という方もいます。
感情的になることを「はしたない」とか「みっともない」と親から言われてきたとか、貴女自身が心のどこかで思っている場合は、「感じる」ってことが難しいかもしれませんね。
でも、事あるごとに「私は今、どう感じているんだろう」っていう自問自答をしてみてください。そして、その度に自分の気持ちを感じて欲しいのです。
たとえば、無理解な夫とのやりとり、職場ではやる気のない部下とのやりとり・・・嫌だな~と感じて良いのです。
感情を伝えるときのポイント
さて、しだいに自分の感情に気づくようになると、それを相手に伝えたいと思うことがあるはずです。冒頭でお伝えした通り、相手も貴女と同じように感じているとは限らないため、気持ちを伝えるというのは、実はハードルが高いコミュニケーションなんですよね。
だから、相手がどんな感情を抱いても良いという前提で伝えましょう。また、伝えるとき、特にネガティブな気持ちを相手に伝えるときは緊張しますよね。きっとドキドキしているに違いありません。
そんな時はまず深呼吸で呼吸を整えましょう。そして、貴女の感情は、アイメッセージで伝えましょう。アイメッセージというのは、英語の一人称「I」、つまり「私」を主語にして、「私はこう感じている」と伝えるということです。
残念ながら、相手が理解してくれなかったとしても、「貴女が自分の感情を大切にしそれを伝えることが出来た」という事実は変わりません。そうやって、溜め込まずに、小出しにすることを少しずつやってみましょう。
まとめ
感じることを自分に許す。伝える時はアイメッセージで。
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