翻弄されずに上手に「怒り」や「イライラ」と付き合う方法は?

第243話:翻弄されずに上手に「怒り」や「イライラ」と付き合う方法は?

 

自分関係®カウンセラー(臨床心理士 / 公認心理師)の高橋雅美です。

 

実は、今年、アンガーマネジメントについて系統立ててしっかりと学ぶことが出来、一般社団法人アンガーマネジメントジャパンの実践リーダーの資格を得ました。

 

今年は、自宅で仕事をすることが増えたせいもあり、これまで以上にネットを見ることが増えたのですが、コロナ渦の閉塞感が関係しているのか、ネット上の様々に飛び交う様々な「怒り」を目にする、耳にすることがあります。

 

「怒り」は大きなエネルギーで時にはそれらのエネルギーが塊となり、国や社会を変えるほどの力を持つこともあります。が、一方で、常に「怒り」を感じている心は、イライラしてトゲトゲしていて、なかなかまわりと上手に関わることが出来ないものです。

 

また、「怒り」には、心の底から感じる激しい怒りもあれば、日々の生活の中で、自分の思った通りにならないことで感じる怒りもあり、その対処法を間違えると、自分も相手も傷つけてしまうことがあります。

 

今回は、日常生活で自分の思ったとおりにならないことで感じる「怒り」、そしてその対処法について具体的な方法をお伝えしますね。

 

怒りの下にある感情に気づく

BlogAまず、貴女の怒りのもとになる感情に気づいて欲しいのです。怒りのもとって?と思った方もいらっしゃったことでしょう。怒りの原因と言った方がわかりやすいでしょうか。

 

実は、怒りのもとには、悲しみや罪悪感、不安、諦め、悔しさ、納得がいかないなどの様々な感情があります。あるいは体調が悪いなどの状態が原因のこともあります。

 

まずは、貴女の怒りやイライラの正体を見極めましょう。何に対して、誰に対して、どういう理由で腹を立てているのでしょうか。まず大事なのは、自分の怒りの感情のもとに気がつくことなのです。

 

そして、どうしても消化しきれない気持ちがあるならば、正直に信頼できる知人や友人、ご家族に話して聞いてもらい、上手に「手放す」のも良いと思います。

 

自分の考え方のクセに気づく

BlogBイライラしやすいのは、あなたの「考え方のくせ」が関係しているのかもしれません。自分が思ったようにならない時の怒りは、相手が期待通りでない時に感じるものです。普段から、相手や物事に対して「~ねばならない」「~すべき」と考えがちではありませんか。あるいは、自分の理想像があり、自分にも相手にも完璧を求めてしまうことはありませんか。相手に期待しすぎていないか考えてみましょう。

 

イライラの原因は、相手にあるのではありません。相手に期待しすぎてしまう自分にあることに気づけば、その「考え方のクセ」を少しずつ修正していけばよいのです。

 

怒りを爆発させずに相手に伝える方法   

怒りは感じていけない感情ではありません。ですので、それを相手に伝えても良いのです。ですが、伝え方は慎重になりましょう。準備が大切なのです。感情を爆発させる前に出来ることをいくつかお伝えします。

 

1つ目は、冷静になるために場所を移動すること。相手がいるのであれば、その場を少し離れること。これを「タイムアウト」と言います。その時、相手にタイムアウトすることと、戻る時間を伝えましょう。場を離れて少し気分転換をするのです。

 

2つ目は怒りを感じたら、目の前にある物を集中して見てください。ペンや時計、スマホなどを見つめ、「このペンはいつ買ったかな」などと心の中で質問するのです。イライラから気持ちを反らすのです。

 

BlogC3つ目は深呼吸です。イライラや怒りを感じている時は呼吸が浅くなっています。怒りを感じたら、呼吸に意識を向け、ろうそくの火を消すようなイメージでフーっと息を吐き出します。吐き出したら今度は、鼻からゆっくり息を吸います。この深呼吸を少し続けてみましょう。気持ちがリラックスしてきます。

 

冷静になると気持ちも伝え方も変わります。ぜひご自分の出来ることからやってみてくださいね。そして、「怒り」に翻弄されるのではなく、上手にコントロールしてくださいね。

 

具体的なコントロール方法については、またブログでもご紹介していきます。またカウンセリングでじっくり取り組むことも可能です。そのような方はまず体験カウンセリングをご利用くださいね。

 

 まとめ

怒りに翻弄されるのではなく、コントロールすることを目指そう!

 

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