第240話:不安や混乱の中で心が乱れるとき。気持ちを切り替えるヒント
自分関係®カウンセラー(臨床心理士 / 公認心理師)の高橋雅美です。
新しい生活様式の中で日々、仕事をし、日常生活を送ることを余儀なくされている今、多くの方が、先の見えないコロナ不安の中でストレスを感じています。今年の3月下旬から緊急事態宣言下においての不安とは別に、この生活がいつまで続くのだろうか、果たして終わりが来るのだろうかという、新たな不安もあいまって、「なんとなくやる気が出ない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
あるいは、このコロナを経験したことで、これからのご自分の働き方についていろいろを考えを巡らしている方もいらっしゃると思います。例えば、「この会社でこのまま仕事をしていくべきなのか」「自分は本当はどんな仕事、どんな働き方がしたいのか」などと、家にいる時間が増え、「そもそも、どうしたいのか?」とそもそも論を考えることもあるかと思います。
ネガティブ思考が渦を巻いてしまっているような時、気持ちをリセットするためのヒントをお伝えしますね。
出来ていることは何か
頑張っていることは何か
無理せず続けるために何が出来るか
出来ていることは何か
まず、不安や混乱、ネガティブ思考の中にあっても、どこかに今の貴女が「出来ているところ」というのがあるはずです。「朝、きちんと起きて会社に行っている」ことでも良いのです。出来て当たり前と思うのではなく、出来ていてすごい!と感じてください。誰にも褒められずとも、貴女自身が自分に対して出来ていることを探して認めて、褒めるのです。
頑張っていることは何か
一方で、あまりうまく行かずに葛藤の中でもがいていることもあることでしょう。そのような時、「出来ていないこと」に焦点を当ててはいけません。たとえ、出来ていないことであっても、出来るように頑張っているのではないですか。もがいているというのはそういうことですよね。だから、「頑張っていること」は何か。それを見つけて、自分の頑張りを認めてあげましょう。
他にも、自分が日々のちょっとした幸運など、「ラッキーなところ探し」をすることもお勧めです。
つまり、ネガティブに考えがちな時は、「影」ではなく、あえて「光」を探して、気持ちを「光」の方に持っていくということなんですね。
無理せず続けるために何が出来るか
最後にお伝えするのは、「出来ていること」「頑張っていること」を無理せず続けるためには何ができるのかを考えてみるということです。そのために「何かを辞める」ということも選択肢の中にあってかまいません。
大切なのは「無理せず」ということ。すでに頑張っているわけですから、無理する必要はありません。例えば、今「出来ていること」や「頑張っていること」が、元気な時の2割であっても良いのです。
この2割がゼロにならずに、2割のまま続けていくにはどうしたらよいのかを考えるということ。もちろん、心と体が元気になり、2割が5割、そして7割と出来るようになればそれに越したことはありませんが、それが「無理そう」な場合は、低空飛行でも続けることをまずは考えてみましょう。
まとめ
あえて光を見るようにする。そして大切なキーワードは「継続すること」
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