第233話:外出自粛で我慢も限界。イライラや怒りをぶつけない方法
自分関係®カウンセラー(臨床心理士 / 公認心理師)の高橋雅美です。
緊急事態宣言が延長されました。これからまだまだ我慢の日々が続きそうです。
今週も引き続き、外出自粛を余儀なくされている今、感じるストレスへの対処法についてお伝えしていきますね。
自由に外出できない、人と会えないと思い通りにならない不便な生活を強いられ、家族という遠慮のない関係の中で長時間過ごすことになり、イライラや怒りを感じることも増えてきます。
職場では、イライラや怒りを素のまま出すことをぐっと我慢することは出来ても、家族には、我慢できずに怒りをぶつけてしまうこともあります。
この怒りの原因は家族ではないかもしれません。不自由な生活を続く中で、思い通りにならないことが増えていき、いつまで我慢すれば良いのかと、出口の見えない生活に対する怒りかもしれません。
あるいは、将来への不安など、そして、新型コロナウィルスへの感染の不安など、不安を上手く消化できず、それが、イライラや怒りという形で出ているのかもしれません。
いずれにせよ、それらの怒りが、自分以外の誰か、弱い立場の人間に向けられていくのです。
いったん、怒りという感情に火がついてしまうと、それが収まるまで私たちはかなりのエネルギーを消耗します。怒りはそれだけ強い感情なのですね。怒りは、何か行動を起こすときの原動力にもなり得ますが、自分も相手も傷つけてしまう、消耗させてしまう感情だと心得ましょう。
怒りを上手にコントロールする方法として、今回は3つご紹介します。きわめて一般的で基本的なことです。
その場から離れる
イライラが爆発する前に、冷静になるためにその場を少し離れましょう。戻る時間を伝えて場を離れ、少しクールダウンするのです。
相手がいる場合は、場を離れること、そしていつまでに戻るかをきちんと伝えましょう。
イライラから気をそらす
思わず怒りやイライラが爆発しそうになったら、目の前にある何か「物」を集中して見てください。例えば時計やペンやスマホを見つめましょう。
そして、「このスマホはいつ買ったかな」など心の中で質問し、イライラから気持ちをそらすのです。
深呼吸をする
怒りを感じている時は、呼吸が浅く、早くなっているものです。そんな時は、呼吸に意識を向け、ろうそくの火を消すようなイメージでフーっと息を吐き出します。吐き出したら鼻からゆっくり息を吸います。この深呼吸を少し続けてみましょう。気持ちがリラックスしてきます。
いかがでしょうか。怒りという感情が暴走する前に、やってみてくださいね。
とはいえ、怒りを我慢しすぎてはいけません。まるで怒りを感じていないように振る舞ったり、本当は怒っているのに我慢を続けていると、あなたの心が苦しくなってしまいます。
怒りを感じていいのです。それをぶつけずに、落ち着いて、相手に伝えればよいのです。その時の大切なポイントは、誰かを責めるような口調で言わないことです。
最後に、小さなお子さんがイライラしたり、誰かに攻撃的になるのは、外に出られないなどのストレスを感じている場合もありますが、「不安」を自分の心で対処できないからかもしれません。きょうだいげんかなどが増えたら、お子さんの話にこれまで以上に耳を傾けてあげてください。そして抱きしめてあげてください。
まとめ
怒りはぶつけない。上手に消化して、落ち着いて伝えよう。
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