第232話:外出自粛で感じるストレス。今すぐ出来る対処法のヒント
自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。
今週も引き続き、外出自粛を余儀なくされている今、感じるストレスへの対処法についてお伝えしていきますね。
これまで当たり前と思ってきた行動や日常生活が、当たり前でなくなること。とてつもなく不自由です。しかもその理由は新型コロナウィルスの感染拡大を予防するためですから、未知のウィルスへの恐怖や不安とも隣り合わせの生活です。
知らず知らずのうちに緊張状態に置かれているといっても過言ではありません。
思い通りにならないことがあると、つい、イライラしたり、誰かを責めたり、あるいはなんとなく気分がどんよりしてきたりと、私たちの心はストレスによる影響を受けているのです。
今の自分の心の状態を受け入れる
そんな時はまず、「今はいつもと違うのだから、心や体になんらかの影響が出ても仕方ないよね。」と考えてください。いつも明るく、元気でいなくてはいけない!と考える必要はありません。
平時の時と同じように行動して、成果を出さなければならないと自分を追い詰める必要もないと思います。実はそのくらいの心の容量を持っていた方が、頑張れるものなのです。
自分の「考え方のくせ」に気づく
また、もしあなたが、普段から相手や物事に対して「~ねばならない」「~すべき」と考えるタイプであるならば、ここは一度、その考え方のクセに気づくことが重要だと思います。
自分の理想像があり、それに向かって頑張っているような方に限って、このような時でも自分にも相手にも完璧を求めてしまうことがあるのです。
普段一緒に生活している家族であっても、自宅で一緒に過ごす時間が多くなれば、これまで見えてこなかったことも見えてくるものです。これまで、我慢してきたことも、その限界を超えてしまうことがあるものです。
家族はこうあるべき・・・
何時には何をしておくべき・・・
いつも○○しているから、これは続けるべき・・・
このように「~すべき」という考えで相手や物事を見てしまうと、あなた自身が一番辛くなってしまいます。
期待値を下げる、期待しない
「すべき」「あるべき」思考をなくすというのは、実はなかなか難しいことでもあります。頭で理解していても、ついつい考えが浮かんでしまうというのが「考え方のクセ」だからです。
なので、自分の「考え方のクセ」を今すぐ直すべきという風に考える必要はありません。ただ、そうした考えで自分が辛くなっていると気づいた時は、期待値を下げる、あるいは、期待しないということを選択してみましょう。
そんな時は、「私は○○すべきと思ったけど、今は期待しない!」と声に出してしまうのもお勧めです。自分の心へ宣言するのです。
次回は、イライラや怒りへの対処法について、もう少々具体的にお伝えしますね。
まとめ
いつもと違う心の状態を受け入れる。期待値を下げる。
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