第228話:人に嫌われるのが怖い。でも「良い人」を演じてはいけない理由
自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。
私たちは、多かれ少なかれ、人に嫌われたくない!好かれたい!という気持ちを持っています。
人に好かれれば、人間関係も良くなり情報が入ってきます。知らなかったばかりに損をしたり、間違えたりする可能性も少なくなります。
また、心を開いて仲良くなれれば、その相手と共有する時間は楽しくなり、生活が豊かに充実してきますよね。
まわりの誰かさんと良い関係を作りたい!という気持ちは、自分自身の生活、人生を豊かに楽しくするために必要なことなんですね。
特に、日ごろから自分に自信が持てなかったり、何か不安を抱えてしまいがちな貴女にとって、「人から嫌われる」ことは耐え難いことではないでしょうか。
自分の存在自体を否定されたような絶望感を感じるかもしれません。
ですが、誰からも好かれる、誰とでも仲良くなれるというのは、幻想です。無理があります。無理があれば、どこかで辛くなるのです。
それでも、「人に嫌われたくない」ばかりに、いつでもどこでも「良い人」を演じてしまっているのであれば、それは貴女を苦しめることなのです。
もし貴女が、常に「良い人」を演じて、人から好かれようと努力しているのに幸せではないと感じているなら、今すぐに3つのことを
辞めてしまいましょう。
その3つとは、
- 好かれようと相手に合わせる
- 相手の顔色や表情を伺う
- 本当の気持ちを隠す
です。
好かれようと相手に合わせる
好かれるために相手に合わせていれば、相手は貴女に好意を持つのでしょうか。感じの良い人だなと思うのでしょうか。
確かに最初はそうかもしれません。ですが、次第に、貴女が合わせることを当然だと思うようになり、貴女をコントロールしてくるかもしれません。
特に高圧的、攻撃的な態度をする人には、もともと相手を支配したいという気持ちが強い人も多いので、いったん、「この人は言うことをきく人だ」と思われてしまうと、とても厄介なことになってしまうのです。
相手に好かれるためではなく、相手のことが好きで大切にしたい相手・・・だから、相手を尊重して相手に合わせるというのでなければ、対等で良好な関係は気づけないのです。
相手の表情や顔色をうかがう
表情や顔色をうかがうのには理由があるのでしょう。この人にたてついたら、嫌がらせをされるとか、仲間外れにされるとか。
でも、相手はあなたの態度に気づいています。どこまでだったら自分の要求をのんでくれるのかを試してきたりします。それがどんどんとエスカレートしてくる場合もあります。
本当の気持ちを隠す
本当は自分は嫌なんだけど・・・
本当は私は、こっちではなく、あっちの方が好きなんだけど・・・
そんな本当の気持ちを隠す行為は、貴女が貴女を大切に扱っていないということになります。それは、「私は、そんなに大切にされる人間ではありませんよ。」と自ら発信しているようなもの。
だから、結局のところ、貴女は相手からも尊重され大切にされなくなってしまうのです。
でも、わかっていても出来ないこともありますよね。「わかる」ことと、「出来る」ことは全く違います。
また、あなたが誰かさんのご機嫌を取ったり、好かれるために自分の感情を押し殺してしまうのは、きちんとした理由があるはずです。
小さい頃、お母さんがご機嫌を損ねると、辛い思いをしたのかもしれません。誰にも守られず、寂しい思いをしたのかもしれません。
良い人を演じてしまう自分を、責める必要はありません。でも、対等な良好な人間関係を育むために、あなたが最もすべきことは、自分を大切にすることなんです。
今すぐには出来なくても、そのことをどうか忘れないでいてくださいね。
まとめ
まず自分を大切にする。次に相手を大切に扱う。これが基本。
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