第223話:怒りに隠れた「悲しさ」「寂しさ」に気づく時。怒る自分を許そう。
自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。
日々、「ほんの少しのイラッ」から「頭にきた!」という怒りという感情に多くの人が翻弄されていますよね。私のその一人です。
自分が思い描いていたように物ごとが進まなかったり、期待していた通りに相手が行動してくれなかったりすると、イラっとしてしまいます。
そして、そのイライラをなかなか心や体の中から手放すことができずに、一日中、あるいはもっと長い間、その感情を持て余してしまうこともありませんか。
あるいは、もっともっと深い、長い間蓄積されてきた怒りを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。それは過去の長い月日の中でだんだんと蓄積されてきたものであり、普段はその怒りを少しの間、忘れていることが出来ても、何かのきっかけで、怒りが再燃してしまう・・・そんな方にもカウンセリングでたくさんお会いしてきました。
怒りの感情は、とても強いエネルギーなので、怒りを感じている間、心身が消耗してしまうこともよくあります。一方で、その怒りのエネルギーが「私はこのままでは終わらないから!」とあなたが成長するため、前進するための原動力になっている場合もあることでしょう。
最近、私はある信頼していた方の言動にイラっとしていました。
イライラ、もやもやといった方が正直かもしれません。その人と言動を思い出すたびに、心が晴れずに、なんとなくどんよりしてしまうのです。
日々、どんよりした気分で過ごしたいと思っている人はそういないでしょう。なので、どんよりしてしまう自分に対しても、イライラしていました。うまく感情をコントロールできない自分が情けなくてイライラという感じでしょうか。
そんな時の怒りの対処法、上手な手放し方についてお伝えしていきますね。
怒りに隠れた感情に気づく
さて、怒りを感じている時、実はその下には、別の感情が隠れていることがあるということはご存知でしょうか。
例えば、
悲しい・・
寂しい・・
悔しい・・
怒りには、他にも様々な見えない感情が隠れているのです。
今回の私の場合は、「悲しい」、「寂しい」でした。相手に期待していたのです。それが叶わなかったので、自分を蔑ろにされたと勝手に悔しがってもいたのですね。
そのメカニズムというか、なぜ、こんなにイライラしてそれを手放せないのかが少し理解できたので、気持ちがほんのり楽になりました。原因がわかっただけでも、だいぶ楽になるものです。
そして、怒ってしまう自分を「許す」ことにしました。「そう感じていたんだ。だから、イライラするのも仕方ないよね」という風にです。
状況を出来る限り客観的に認知する
自分がなぜ怒っているのかがわかると、それをどう解決していくかを考えてみました。
相手に対して自分がイライラしていることを伝えて、謝ってもらうというのもひとつの解決方法ではあります。でも相手は、私の期待にそう言動をしなければならない理由はないのです。なので、謝ってもらうのはおかしいと思いました。
だって、相手がこちらを傷つけるような言動をしたわけではなかったから。ただ期待通りではなかったというだけだからです。では、どうしようか?と考え、このイライラは相手に伝えず、自分の中で処理することにしたのです。
実は、こうやって書いていること、そして相手に伝えず自分で処理すると決めたことも、客観的に認知できているということなのですね。
怒りという感情が少し、自分の体から離れたような感覚になりました。そして、相手の自由(どんな言動をしようと自由であるということ)を尊重することにしました。
実はまだイライラがくすぶっているなあ・・と感じていますが、少しずつ、怒りを手放している実感もあります。怒りへの対処法については、またブログで綴っていきたいと思っています。
まとめ
まずは、怒りに隠れた「感情」に気づいてみよう。
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