第218話:傷ついた自分の心を癒し、自信を取り戻す身近な方法とは
自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。
この時期は年末へ向けての大掃除で、あらためて自宅で、あまりにも多くのモノに囲まれていることに気づく時期でもあります。お気に入りのモノであれば良いのですが、時代と共に好みが変わったり、また以前のような興味が持てなくなったりして、お役ゴメンになっているモノもあるのですね。
ですが、それらに囲まれている生活が長かったために、あまりにも当たり前になってしまっていたために、お役ゴメンになっていることすら気づかないでいる・・・ということはありませんか。
先日のご相談は、数か月前にとても傷つくことがあり、その出来事から立ち直れないという方からのご相談でした。出来事については詳細はお伝えできませんが、対人関係のトラブルです。そのため、相手がいる限り、そして相手と顔を合わせることが続く限り、そのつらい体験が思いだされ、今でも週末など、考え込んでしまうというのです。
ですが、そのような日々を送ることも嫌になっていると話されたL美さん。気分を一新したいということでご相談を受けました。どうしたら、新しい自分になることが出来るのか、そのきっかけを一緒に考えて欲しいというわけです。
L美さんは、仕事には行けています。そして仕事もどうにかこなせてはいます。お昼休みなど、「ふ~」っとため息が出ることもありますが、朝、起きられないとか、頭がボーっとして仕事が手につかないという状況ではありません。
ですが、気持ちが沈んでしまうのは、実は帰宅してからなのです。リラックスしてふとした瞬間に、当時のことを思い出し、当時の辛かった感情がよみがえってきてしまうのですね。
気分転換についていろいろと話すうちに、部屋を片付けるのはどうだろうか?という話になりました。聞くと、L美さんは、キャラクターグッズにはまっていた時代があり、家の中は、そのキャラクターグッズでいっぱいだったのです。
今でも、それらに囲まれて幸せなら問題ないのですが、L美さんは、違和感を感じていました。もう十分に幸せな気分にしてもらったから、卒業しても良いかな?と考えていたのですね。
だいぶ前から思っていたのに、先延ばしにしていたので、思い切って処分することにしたのです。キャラクターグッズが片付くと、今度はもう着ないのにとってある洋服のことが気になり始め、今は必要ないかな?と思えるものがダンボール数箱に溜まっていきました。
それを思い切って一度に処分することにしたのです。そして、その片付けを続ける間に、L美さんは心がどんどんと軽くなっていくのを感じたのですね。
そもそもお掃除することは、集中力が必要になります。そして終わった後は、快適な空間が残ります。やったことがきちんと結果をして帰ってくることでもL美さんは、しだいに自信を取り戻していきました。
今は、自宅に帰ると、自分のお気に入りのモノだけに囲まれているL美さん。実は傷ついた気持ちの整理がつくのはもう少し時間が必要と感じているのですが、以前に比べて表情が明るくなってきています。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
お気に入りのモノだけに囲まれる生活で心のお掃除もしよう!
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