仲間の成功を素直に喜べない自分への嫌悪感に悩むとき

第213話: 仲間の成功を素直に喜べない自分への嫌悪感に悩むとき

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。

 

同僚の昇進が素直に喜べない、仲の良い友人の結婚や妊娠が素直に喜べない・・・など、自分にとって近しい人の成功やおめでたいこと素直に喜べないということ、ありますよね。

 

でも、頑張って気持ちを保って、「おめでとう」と伝えるという方が多いのではないかと思います。しかも出来るだけ冷静に、笑顔をつくったりして。

 

独りになった時、「あ~悔しい」とか「なんで私ばっかり」などと気持ちを表現して、決して相手には見せない。

 

でも、本当は自分の心は、羨ましさでいっぱいになっているのですね。それはそれで、自分の気持ちを理解しつつ、社会的に大人の対応をしているのですから、問題ありません。

 

「次は私の番よね」「私にもいつか良いことがきっと起きるに違いない」と前向きに気持ちを切り替えられるとしたら、とても健康な心の持ち主だと思います。

 

ところが、「こんな心の狭い自分を自分が許せない」と自分への自責感や嫌悪感を感じてしまうという場合は、少し立ち止まって何が起きているのかを一度、見つめていると良いのではないでしょうか。

 

そもそも嫉妬や妬みという感情は、それが事実であってもあまり良い気持ちではありません。それを感じる自分が心地良くないというわけですね。でも、それでも自然な感情でもあり、否定すべきではありません。

 

それが、「私は相手のおめでたいことはお祝いすべきだ」というすべき思考になってしまうと、途端に苦しくなります。そうできない自分を自分で裁いているということになります。

 

では、どうしたらよいのでしょうか。

 

もしあなたが、自分は「○○すべきである」という気持ちがあると気づいたら、そのせいで自分が余計に苦しいと感じていると気づいたら、その「すべき思考」は手放してしまいましょう。無理に「すべき」と考える必要はないのです。

 

それから、本当は私は○○と感じているんだ・・・と本来の自分の感情に耳を澄ましてみましょう。悔しい、悲しい、頭にくるなどネガティブな気持ちを抑える必要はありません。今、私はこういう気落ちなんだなあ・・・と感じつつ受け入れていきましょう。

 

でも、そこで終わるのではなく、気持ちを受け入れた上で、自分がどうしたいのかを考えて欲しいのです。私も○○になりたい!○○を手に入れたい!と思うのであれば、そのために何が出来るのかを考えてみてください。実際に出来ること、出来そうなことを決め、少しずつで良いので出来ることから始めてみましょう。

 

人間らしい自然な感情を否定せずに、いったんは受け入れて、そのネガティブな感情にとらわれずに、前を向いて行動していってくださいね。

 

まとめ
ネガティブ感情も否定せず、まずは受け入れることから始めよう

 

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