第197話:心の定期点検は必須。精神的に疲れた・・と感じた時の対処法。
自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。
感情労働という言葉をご存知でしょうか。他には知的労働や肉体労働という区分もありますが、感情労働とは、簡単に表現すると、自分の感情を出さずに相手や状況に応じて、常に明るく、ポジティブあるいは冷静にふるわなければならない環境で働くということです。職種としては、看護師、介護士、カウンセラーなどがあります。
社会人として、個人的な感情を出さずに仕事をすることを求められるのは当然かもしれませんが、時に相手の一方的なネガティブな感情にさえも、自分の感情をコントロールしなければならないため、精神的にはとても負担が大きいとされています。
ですが、今、接客業やコールセンターなどはもちろん、ほぼ全ての仕事が感情労働といっても過言ではないのではないかと感じています。あるいは、たまたま感情的な上司のもとで働くことになったという場合であっても、相手に振り回されるという意味においては、大きな負荷がかかっているものです。
今回は、精神的に疲弊した時、そこから少しでも回復できる方法、あなた自身の気持ちの切り替えスイッチを入れるための方法を2つご紹介します。
自分なりの儀式をつくる
カウセラー仲間は、それぞれ自分なりの儀式を持っている人が多くいます。それが、それぞれ独特で、「へ~」と感心したり、笑ったり(失礼)するものまで、実に様々。
例えば、うがいをするという人もいます。本当は、言い返したかった言葉を飲み込んだ場合など、それを吐き出すかのように、ガラガラとうがいをしています。
他にもひたすら悲しい映画を観に行くという人もいます。そこで、もっと悲惨な気持ちになることもあるようですが、感情が揺さぶられることによって、現実から少し距離を置いたり、あるいは涙することで自分の感情も洗い流したりといろいろ効果はあるようです。
自分ファーストの行動をする
今、「○○ファースト」という言葉をよく耳にしませんか。自分ファーストというのは、文字通り、自分を最優先にするということです。この場合、誰か他の人を優先しないということではなく、休みたい、歌いたい、飲みたい・・・そんな自分の気持ちを最優先して、その通りに行動してみるということ。
他にも、自分の中に渦巻いている言葉にできなかった本音を吐き出す、つまり毒だしをするという方法もあります。こんな否定的な感情を持ってはいけない、私はプロ失格だ・・・などと思ってしまうと自分を追い詰めてしまいます。適度に上手に気持ちを吐き出して
心を守ってくださいね。
職場において、自分の感情は自由に出すことが出来ないものです。それが知らず知らずのうちに溜まってしまうと、心が苦しくなってしまいます。なので、定期的に自分の心の点検をしましょう。そして、辛くなっているなと感じたら、「自分なりの儀式」を行ったり「自分ファースト」で行動するなど、ぜひやってみてくださいね。
まとめ
心の自己点検は定期的に。気持ちの切り替えで上手に克服!
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