自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。
日差しが春めいてきています。春の訪れとともに、未来への期待や不安がムクムクと湧き出てくる時期でもあります。
先日は、30代後半になり、将来のことが急に心配になったというA子さんからのご相談でした。A子さんは学生時代から、もともととても優秀で、試験勉強なども、前もってコツコツと準備するようなタイプ。
やるべきことをきちんとやって、準備をしっかりしてから、実行に移すことで不安に打ち勝ってきたのでした。その計画する力と継続して実行していく力は相当なもので、まわりからも一目置かれているほどでした。
そんな計画的なA子さんが、最近、将来への漠然とした不安を感じるようになったとのこと。というのも実は、以前より良きライバルと感じ、切磋琢磨してきた関係だったY美さんが、店長に抜擢されたからでした。
ライバルの昇進が羨ましかったのか、妬ましかったのか、よくわからないと言いながらも、果たして自分はこのままで良いのかどうか、何かすべきことをしていないとか、忘れていることがあるのではないかと感じるようになってしまったのでした。
そして、これまでの自分のやり方にすっかり自信をなくしてしまったのでした。心配や不安がしだいに大きくなり、A子さん自身は浮足立ってしまったのです。
わかりやすく言うと、目線が上になり、顎も上向き。そしてその目線がふわふあと泳いでいる感じです。あまりにも考えすぎるからでしょうか。頭に血がのぼってしまったようで、全く冷静ではいられなくなってしまったのですね。
似たようなことは誰にでもおこります。ある出来事がきっかけとなり、これまでの自信が崩れ去り、将来への不安や心配だけが、ムクムクと多くなり、心を支配してしまう。考えれば考えるほど、解決策が浮かぶどころか、目が泳いでしまい、心にはモヤモヤが広がるばかりです。さて、こんな時、どうしたらよいのでしょうか。それは、上、つまり将来ばかり見ている目線をずっとずっと下に持ってくること。そして、今、自分が立っている足もとを見つめてみることなのです。
つまり、将来のことを考えるのはいったん辞めて、脇に置いておいて、今、ここに意識を集中する。そして、今、自分が出来ることはなにか、すべきこと何かに、意識を向けるということなのです。そして、ゆっくりとした呼吸を続けてみる。呼吸を通じてカラダが整うと、しだいに心も冷静さを取り戻していきます。クールダウンできるようになります。何か漠然とした不安に苛まれてしまった時こそ、カラダの丹田(下腹)に力を入れて、丹田を意識してみましょう。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
漠然とした将来の不安に悩むときは、自分の足元固めから始める!
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