第164話:自分がイライラする原因をしっかり理解していますか。

お正月明けによくうかがう悩みのひとつに、実家に顔を出した後、とても疲れてしまったというもの。そして、楽しく明るいお正月のはずが、どうもイライラすることが多くて参ったという内容もあります。

なぜ、イライラしてしまうのか。その原因はいろいろあります。実はイライラしたり、頭にくるという感情は「第二次感情」と言われます。つまり、イライラの前に「第一次感情」というのがあるということです。

第一次感情とは、不安だ、辛いなあ、寂しいよ、悲しい、嫌だなあ、疲れたなどの感情のことです。この第一次感情がすべにあなたのココロの容量の中いっぱいに入っていると、何か刺激があった時に、それがイライラや怒りという第二次感情として現れるというわけですね

予定外のことがおこってしまった時、私たちは不安になります。それが怒りになることもあります。

また、あなたが持っているココロの傷、つまりコンプレックスですね。これを刺激されると怒りになります。例えば、太っていることを気にしているとしましょう。そんなあなたに久しぶりにあった知人が、「あれ?ちょっと見ないうちにふっくらした?」などと聞いてきたらどうでしょう?イラっとしませんか?

そして我慢。自分は会社のことを思って休み返上で仕事をして、リフレッシュを我慢しているのに、あなたの同僚が、「明日から1週間休暇でいませんので。」と言ってきたら頭にきますよね。自分が我慢していることを相手も我慢していないとムカつくわけです。

そして「すべき思考」です。これは、普段からあなたが、意識的に、あるいは無意識的に持っている「○○であるべきだ」「こうすべきだ」という考え方のことです。

お正月、実家に帰ってイライラしてしまったというA子さん。実は、実母にコンプレックスを刺激されてしまったからなのです。彼女は幼少時からあることがとても苦手で、自分でもわかっているのですが、なかなか上手になれないでいるのです。

それが母親から、幼少時と同じように、同じような言葉で注意されてしまったというのです。以前から母親の無理解に対してはイライラすることが多く、普段もあまり実家には寄り付かないA子さんですが、やはり母親と顔をあわすと、どうもうまくいかないようです。

出来ないことを指摘されるだけではなく、当時、母から「そんな子はダメだ。」と言われ続けていた為、自分はダメなんだという気持ちを思い出してしまうのです。

今さら母親の言動を変えるというのは難しいため、A子さんはこの自分の心にある傷に向き合うことに決めました。そうでないと、この先ずっと、母親に対してイライラしてしまうからです。母親のためではなく、自分のため、自分の心のため、将来のために、A子さんはカウンセリングをじっくり受けることを選択したのです。

いつも同じ相手に、同じことでイライラしてしまう場合、その心のカラクリに気づけば、もっとラクになれるのです。なぜ、いつもこうなってしまうのだろう?という問いは、時に自分自身を辛い気持ちにさせることもありますが、抜け出すことが出来れば、あなたは頑張った自分を誇りに思うに違いありません。

まとめ
イライラしてしまう自分の心に向き合えばラクになれる!

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