第148話:嫌なことが頭から離れない時。考えないようにする方法は

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

普段、よく相談を受けるのが、
・気持ちの整理がしたい
・上手な気分転換の方法を教えて欲しい
・嫌なことを考えないようにするにはどうしたらよいのか?
ということです。

例えば、こんな場合です。
職場で隣に座っている人が、急に自分を避けているように感じる。自分はその理由に思い当たりがない。同僚を通じてさりげなく理由を聞いてもらったところ、避けているつもりはないとの答えが返ってきた。

なすすべがなく、なんとか日々過ごしているが、自宅に帰ってからも、このことが頭から離れない。あまり考えないようにしようと思うのだけど、どうしたらよいのか。

という感じです。実は似たようなお悩みは本当に多いのです。相手が職場の隣の人ではなく、ママ友だったり、スポーツクラブの知り合いだったり、こちらは心当たりがないのにどうして?と。

こんな時、相手を問い正したところで、納得のいく答えが返ってこないことが多々あります。そこで、気持ちの整理をする、あまり考えないようにするというのは、大変良い対処法なのですが、どうもそれがなかなか上手くいかない・・・

こんな時は、「このことを考えないようにしよう」と思わないようにしてくださいとお伝えしています。というと、皆さん、「えっ、なぜ?」とおっしゃるのですが、考えないようにしようとしても、考えてしまうからというのがその答えです。

このこと、つまり、職場の隣に座っている人のことを、考えないようにしようとしていること自体が、すでに相手のことを気にしているということ。もっと良い方法は、隣の人のことから意識をそらすということなのです。

そのためにお勧めなのが、「別の楽しいこと、嬉しいこと、何か前向きな気持ちになれるようなことを考えること。」そして「その感情を味わうこと。」なんですね。つまり、感情を上書きするということです。

手っ取り早い方法は、良い気分になれる音楽を聴いたり、映像を見たり、好きな香りをかいだり、あなたの五感を刺激して、良い気分になること。

すぐに思いつかない場合は、この半年くらい間で、良い気分になったことを思い出してみてください。そして、そのことをありありと映像として思い出し、当時の感情を味わってもらいたいのです。

気分転換するには、良い気分で感情の上書きをすることが効果的なのです。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
良い気分を味わい、感情を上書きして上手な気分転換を!

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