第209話:コツコツ真面目にやっている自分が損をしていると感じる時は
自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の高橋雅美です。
真面目にコツコツと努力している自分が、いつも損をしているのではないかと思ってしまうA子さん。といのは、まわりにいる人間が皆、要領がよく、大して努力もしていないのに、A子さんと同じような評価や結果を出していると感じているのだそうです。
これは学生時代からで、A子さんが真面目に勉強して整理したノートをいとも簡単にコピーして、試験当日には、A子さんと同じかそれ以上の点数を取ってしまうような友達が近くにいたのだとか。
そのたびにショックを受けていたそうですが、企業に勤めるようになって、最近、「こんな自分は損をしているのではないか」とますます気になり始めたようなのです。
というのも、同期のBさんが、A子さんより早く昇進したのだそうです。Bさんは、A子さんと同じプロジェクトに所属していたのですが、積極的に参加する態度はなく、どちらかというと、常に思い込みで発言するのですが、自分自身は言うばかりで行動せず、その責任はとらずにいたのだとか。
そんなBさんが、別のプロジェクトリーダーに抜擢されたことをきっかけに、A子さんの思いが強くなったのでした。
要領の良い人になりたい?あなたの自己イメージは?
そんなA子さんに訊いてみました。
「あなたは、Bさんのように要領が良い人間になりたいですか。そうやって評価されたいですか。」
今回のことではショックを受けていたA子さんですが、そう問われると、はっきりとした口調で「違うと思います。」と話されました。
特に「自己イメージ」という言葉が気になったようです。「自己イメージって、自分はどうありがいかということですよね。今回、抜擢されたことについては羨ましいとか、様々な思いがあるのは事実ですが、Bさんのようになりたいとは思いません。」と話されます。
自分のスタイルに自信を持つ
A子さんは、自分という人間を第三者となって眺めてみた時に、「この人はコツコツ真面目にやる人なんだな。」と思えたそう。つまり、
自分のスタイルについては、心の中では評価していたのですね。
それが理解されなかったり、人から利用されたりすることもあったのですが、それでも、利用する人の側にはなりたくないとはっきり悟ったのです。
誰かが評価してくれている
またA子さんのような仕事の仕方、取り組み方は、必ずとこかで誰かが見ていて評価してくれているものです。
自分の仕事のスタイルに自信を持ちつつ、これまで通り、真摯に仕事に向き合っていく中で、A子さんは力をつけていくことでしょう。そして自分のスタイルを極めていくことが、A子さんが今後、より良いキャリアを積んでいく早道に違いありません。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
自分の仕事のスタイルに自信を持とう。それがキャルアアップの近道。
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