第201話: 仕事ぶりを正当に評価されないと思っている貴女がすべきこと
自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。
職場で自分は正当に評価されていないと感じることはありませんか。
Eさんは、自分は頑張っているのに、昇進や昇格という形で評価されていないと常々思っています。今回こそは、と思って臨んだ上司との面談でも、課題ばかりを言われ、正当に評価されていないと落ち込んでしまいました。
落ち込むだけではなく、理解しない上司への怒りや、あまり仕事が出来ていないように見えるのに、なぜだか評価されている同僚への憤りという気持ちでいっぱいになることもあり、苦しくなってしまうことすらあります。
Eさんに、いろいろと話しをうかがっていると、そもそも自分の仕事ぶりをアピールしていないということがわかってきました。正確には、アピールする必要がないとでもいうのでしょうか。これだけ自分が一所懸命に頑張っているのだから、それを見ていて評価するのが上司なのだというわけです。
実際に、Eさん自身は課長として、自分の部下に対しては、日ごろから部下の行動をよく見ており、評価しているという自信を持っていました。
ですが、Eさんの上司は違うわけです。それを、自分と同じようにすべきだといくら考えていても、相手は変わらないし、その結果、Eさんの評価も変わらないということになってしまいます。
さて、このような場合、貴女がきちんと評価してもらうためには、どのように行動しますか。今回はこの状況を解決するための3つのステップについてお伝えしますね。
- 自然に気づいてくれることはないことを理解する。
- 何がしたいのかを具体的に表現して伝える
- 評価されなかった場合は、足りないことが何であるのか理解する
<自然に気づいてくれることはないことを理解する>
まず、大前提として、上司が貴女の仕事ぶりを自然に気が付いてくれることはないということを理解することです。つまりは、きちんとアピールしなければならないということです。
アピールの方法は、業務内容にもよりますが、ビフォーアフターでどれだけ良い変化があったかという点について、具体的に、可能ならば数字を利用するなどしてアピールするということですね。他社、他者からの評価など、客観的に伝えることが出来ればなお良いですね。
<何がしたいのかを具体的に表現して伝える>
もし、将来貴女が、チャレンジしたいキャリアがあれば、それをきちんと伝えておくことです。いずれは○○を担当してみたい、より上位職について○○をやってみたいなど、言葉にして伝えましょう。
もちろん、上司に伝えたところで、それがすぐに実現するとは限りませんが、そもそも、貴女が何を目指しているのかがわからなければ、何か社内で空きポジションがあり、チャレンジすることが可能であっても、推薦すら出来ないということです。
昇進昇格という地位や報酬的なことだけではなく、そのポジションで何をしたいのかを伝える必要があります。
<評価されなかった場合は、足りないことが何であるのか理解する>
そうはいっても、自分が思い描いていた以上に、上司から評価されないという場合もあるでしょう。その時は、勇気を出して、何が足りなかったのかを聞くのです。ここで、○○が足りなかったのですね、と共通認識を持つことはとても重要です。
そして、○○が出来るようになるために自分がすべきことや、上司が期待することを具体的に引き出すこと。両者で確認するのです。
言わなくてもわかる、わかってくれるはず。でも、結局わかってくれていなかった。それで相手が悪いと批判する前に、貴女自身はやるべきことをやっていたでしょうか。仕事という意味ではなく、上司への仕事ぶりのアピールとか、将来のキャリアについて伝えるとか、十分なコミュニケーションを取っていたでしょうか。
もし、まだまだ自分が上司に対して伝えるべきことがあったと思い当たったならば、ぜひ始めてくださいね。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何とぞご了承ください。>
まとめ
自分の仕事ぶりや実績をきちんと伝えてよい。アピールすべきである。
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