自分関係®カウンセラー(臨床心理士)ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
40代のL美さん。いつも以上に興奮して話し続けています。彼女は正義感が強く、相手のだらしなさや、曖昧さ、そして間違ったことが大嫌いで、受け入れられないのです。
そのため、まわりともよく衝突してしまうのですね。最近、どうしても許せないのが、職場の先輩。40代後半の男性社員で、最近、L美さんが所属する部の部長に就任しました。
部長の考え方が、どうしてもL美さんには受け入れられないのですね。というのも、彼が部長になってからというもの、女性に対する評価が厳しくなっており、女性の能力を評価していないのだそう。
L美さんの方は、これまで積極手に発言し、自ら行動することで、営業の成績はトップクラス。そんなL美さんがうっとうしいのだというのです。
これまで積極性や行動力が高く評価されてきたL美さんですが、その彼女の長所が、新しい部長の前ではことごとく否定されてしまうのだとか。
「それは、君の仕事ではないから、やる必要はない。」とL美さんが自ら動こうとすると、釘を刺すのだそうです。そのため、これまでの部の雰囲気と異なり、女性蔑視的な雰囲気が蔓延しつつあると主張されます。
このような状態は辛いですよね。これまで頑張っていたことが否定されるのですから。ただし、L美さんは多少極端なところがあるので、本当に全否定されているのかしら?と思いつつ話を伺っていました。
L美さんは、このような古い体質、古い考え、雰囲気を変えたいと話されます。そのために、自分が出来ることをしたいとのこと。
カウンセリングでは、具体的に何をすべきか一緒に考えました。
こんな風に伝えてみたらどうだろうか、というところまで考えがまとまりつつあったのですが、L美さんの顔は曇っています。理由を聞いていくと、「これをすることで、自分はもっと職場に居づらくなるのではないかと心配になった。」と話してくれました。
おやおや、実際に行動しようとすると、先ほどの勢いがトーンダウンしてしまったようです。ですが、これは、弱気になったということではなく、L美さんの場合は、自らの極端な行動、言動を少し冷静にみられるようになったという良い兆候でした。
L美さんは続けます。「間違ったことは間違っていると伝えるべきだと思いますが、今、真正面から部長に伝えても、おそらく頭ごなしに否定される気がする。だったら、もう少し様子を見て時間をおいて考えたい。」とのこと。
今回のL美さんのケース。自分には関係ないとか、こんな人もいるんだと思いながら読まれた方もいるかもしれませんね。ですが、職場が楽しめない、自分らしくふるまえないと感じるお悩みだとしたら、「あ、そういうことあるかも。」と思われる方もいるのではないでしょうか。
職場で自分らしくふるまえない、窮屈であっても、それを割り切って、こんなものでしょと思えるのなら問題ありません。
が、そうでない場合、職場以外に自分が所属していると思えるようなグループ、コミュニティを複数持つことをお勧めします。ヨガ教室だったり、英語のレッスンだったり、とにかく職場以外に仲間と集える時間や空間を持つこと。
このような仲間は、職場で行き詰った時やストレスを感じた時にも支えになってくれるものです。もちろん家庭が居場所というなら素晴らしいですが、職場以外の自分の居場所づくり。出来れば早めに行動することをお勧めします!
L美さんもまずは、仕事と家庭以外の自分の居場所づくりから始めることになりました。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何とぞご了承ください。>
まとめ
職場が窮屈だったら、自分らしく振る舞える居場所を複数もとう!
人と比べず競わず、ブレない自分を持ち、理不尽な出来ごとや 人間関係ストレスに対処するスキルを学び、人生をもっと輝かせたい! そんな貴女は今すぐココをクリック。