第141話:相手の嫉妬はわかりにくい。上手にかわし自分を守る方法

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)、ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

ママ友や職場の人間関係で、向けられる羨望や嫉妬の感情。どなたも少なからず感じたことがあるのではないでしょうか。ですが、これらの感情は、とてもわかりにくいものでもあります。

つまり、明らかに「あなたに嫉妬していますよ」という言動ではなく、他の言動で示されることが多いため、「私は嫌われている」ですとか、「信頼されていない」などと落ち込んでしまう方もいるのです。

先日のご相談は40代後半の派遣社員の方でした。その方はご自分の専門スキルを生かして、複数の職場をかけけ持ちして働いています。仮にJ子さんとしましょう。

J子さんの職場のひとつに、先月から新しい管理職が赴任してきました。女性でしかも年齢もほぼJ子さんと同じとのこと。その方が何かとJ子さんに嫌がらせをするというのです。

じっくりと話を聴く中でしたいに落ち着いていらしたJ子さん。嫌がらせされているという強い言葉を使いましたが、気持ちを吐き出してふと冷静になったのでしょう。

嫌がらせというより、自分に対する対抗意識があるのではないかと分析されました。真意は定かではありませんが、J子さんは、こんな気持ちで仕事を辞めるわけにはいかないと言うのです。

「絶対にやめたくない。だったら私はどうすればいいですか。」と尋ねてこられたので、一緒に考えることにしました。J子さんは自ら、
相手を変えることはできないから自分を変えるしかないと言います。

そこで、J子さんに、この職場を辞めないことで得られるメリットは何かと尋ねました。すると本来J子さんが持っている、ある専門スキルの知識と経験が向上するとのこと。

それをこの職場で働き続ける目的としました。日々、その目的を意識することで、管理職からの嫌がらせとも言える言動を前向きに捉えられると話されます。

といっても、限度がありますよね。なので、どんな状態になったら我慢しないか、という限界についても一緒に考えました。最後に残ったのは、J子さんが職場で感じる自責の念についてでした。

管理職から仕事の量や内容について、かなり高いものを要求されているため、出来ない時に自分を責めてしまうのだそう。それも嫉妬の裏返しで、J子さんの価値を下げようとする言動かもしれません。

この「自分はできない、自分はダメなんだ」という自責の念にどうやって対処すればよいのか。J子さんが出した結論は、仕事以外のプライベートな時間や他の職場での成功体験を積み重ねること。

相手がJ子さんの心を操作しようとしていることに気づき、早めに対処することにしたのです。といっても、相手と対峙するのではなく、他の場所で自信をつけることにしたのです。

他者から、あなたの価値をさげるような言動があった場合、その操作に乗らずに、別のフィールドを持つという考え方は、健康的ですし、現実的でもあると思います。

カウンセリングでそんなやりとりをしながら、J子さんは、被害者意識を捨て、この職場で働く目的についても再確認したのでした。カウンセリングが終わるころには、声が明るくなっていました。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
あなたの価値を下げようとする相手の言動に操作されるな

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