第120話: 年上部下の不機嫌さに振り回される時○○意識を捨てよう

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

私が以前勤めていたのは外資系企業でしたので、中途採用で入社し
てくる方もかなりいらっしゃいました。まあ社長が平均して3年に
一度は変わるような会社ですからね。

そのため、部長以上のエグゼクティブも中途入社で、別の外資系企
業で実績をつけ入社してくるという方もいらっしゃいました。なの
で、私自身はあまり年功序列という意識は少ないかもしれません。

ですが、そうでない企業やカルチャーで働いている方にとっては、
年上の部下が出来たというのは、どう対応したらよいのかと戸惑う
ことだと思います。

N美さんは、外資系ではありませんが、中途採用で入社した会社で
管理職に抜擢されました。しかもその会社はそもそも女性が多く、
気が付いたら年上の女性部下が出来ていたのでした。

さて、N美さんは、年上の女性部下、かりにF代さんとしましょう。
F代さんのことが気になって仕方ありません。というのもF代さん
は、N美さんの抜擢が面白くないのか、いつも不機嫌なのですね。

N美さんが仕事を依頼しても、目もあわさず、「はい、わかりました。」
と言うだけ。仕事を注意すると、あからさまに「はあ~」と大きな
ため息。いやあ、一緒に働くのが嫌なタイプですよね。

さて、N美さんは、そんなF代さんに最初は気を使って、「すみませ
ん、よろしくお願いします。」などと丁寧に伝えていたんですね。
ところがF代さんの態度はいっこうに変わらない・・・

それどころか、よりあからさまに「嫌だ!」という表情や態度が
多くなってきたのです。そのためN美さんは余計にF代さんの
顔色を伺い、特別扱いするようになってしまったのです。

さて、ここで読者の皆さんは、F代さんの態度が悪い、改善するべ
きだ!と思われましたか。つまり悪者はF代さんで、N美さんは被
害者なのでしょうか。

実はN美さんがカウンセリングを受けた最初に言われたのが「自分
は一所懸命やっているのにF代さんの態度が悪い」という他者批判
だったのですね。

まあ、実際のところ、いい歳をした大人であるF代さんの態度は問
題ですが、会社は部下と仲良くする場所ではありません。N美さん
は管理職としてやるべきことがあるのです。

F代さんに良い気分になってもらうことはN美さんの役割ではあり
ません。なので、相手がどういう態度に出ようが、過剰に反応する
必要はないのです。

逆に、どの部下に対しても同じように接する。F代さんはN美さん
が気を使ってくれることに気づいて、そのためにますます態度が大
きくなっているのですから。

といって、いきなり上から目線や物言いをしなさい、というわけで
はありません。あくまでも分け隔てなく振る舞えばよいのです。
N美さんはもっと自信を持って良いのです。

そうでないと、F代さんは、「やっぱりN美さんに管理職は無理だ」
などと勝手に判断するかもしれません。そんなことをカウンセリン
グで話し合いました。

N美さんは実は年上の女性との人間関係で、以前の職場でも苦い経
験があったため、臆病になってしまっていたとのこと。「自分が被害
者だと思っていたら、ずっと被害者のままですよね。」

とおっしゃいます。相手が悪くで自分は被害者という態度で接した
ら、何も改善はしないのです。最初は毅然とした態度で振る舞うの
に勇気が必要かもしれませんが、N美さんが変わるべきなのです。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
自分が被害者と思っている限り人間関係は変わらない!

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