第118話:夫に不満を伝える時にまずは考えて欲しいのは貴女の○○

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

人と付き合うのが苦手・・という方のお悩みを聴くことが多いの
ですが、ママ友だったり、同僚だったり、対象は様々ですが、実は
特に難しいのが家族との会話。

企業研修でもアサーティブコミュニケーションなど、相手を尊重し
た対話についてお伝えしていますが、実践するなら、まずは職場
から、とお伝えしています。

そしてだんだんと上手になってから、家族にも実践してみましょう
というわけですね。家族に対しては時に遠慮もなく、配慮もなく、
思ったことを思った通りに伝えてしまいがちなのが私たちです。

先日のご相談は夫との関係に悩むDさんからでした。Dさんの
夫は職場では大変評価が高く、人付き合いも豊富な方です。
つまり外での対人関係能力に優れた方なんですね。

なので、そのためにお金を使うことも多いのだとか。一方、D
さんは、学費がかかる子どもたちのために、ある学習塾で講師を
しているのですが、自分より子どもを優先しているような方。

お金の使い方など、夫とは価値観というか判断の基準が違う
のです。そのため、夫婦間でよくケンカになるのが、「お金の
使い道」なんですね。

お金をどう使うかというのは、その方本人の価値観がとても出やす
いわけです。普段、言葉で取り繕っていたとしても、お金の使い方
で、その方の考え方などが透けて見えることもあります。

Dさんは、夫のお金の使い方にいつも不満を持っていました。
無駄遣いではなく、必要なものとは頭ではわかっていても、心が
ついていきません。

そのため、夫婦の関係もギクシャクしていたのですね。そこで、
ある時、夫に不満をぶちまけてしまったのです。言われた夫の
方もまさかそんな風に感じていたとは!と驚愕だったとか。

そんな時にカウンセリングがあったので、Dさんの気持ちの整理
と夫への伝え方について一緒に考えることにしたのです。Dさん
が不満を持っていること、この感情は否定する必要はありません。

ですが、不満の伝え方については工夫できるはずですね、と伝え
るとDさんも同意されました。実はここでDさんの話をじっくり
と聴かせていただくことになるのですが、本音が出てきます。

Dさんはお金の使い方というより、夫の興味や関心が家庭の外に
ばかり向いているように感じて、それが最も不満だったのですね。
そして夫とはもっと良い関係になりたいと望んでいたのです。

夫のお金の使い方については、自分とは違うけれども、それを
押し付けようとは思っていないと続けます。価値観が違うことは
長年一緒に生活していればわかりますから言うのです。

ですので、そのDさんの気持ちを正直に伝えることにしました。
家族に対して、言いにくいことを伝える時は、まず、出来事に
ばかり囚われるのではなく、気持ちに気づくことが大切なんです。

Dさんは、カウンセリングの後、まずは、今後の夫婦の関係につい
て望んでいる正直な気持ちを伝えることにしました。そして、お金
については、できればこうしてと依頼することにしたのです。

夫もDさんの言葉を受け、Dさんが文句ではなく、希望を伝えて
きたと感じたのだそう。すっかりお金の使い道について、文句や
嫌味を言われると思っていたのですから、ご機嫌だったのだとか。

Dさんは、夫が気持ちよく、機嫌よく、お金の使い方について考え
直してくれることを心掛けて伝えたのだそうです。そこまで考えて
話さなければならないの?出来ないよ~と思った貴女。

Dさんがストレートに言った後にケンカになり、エネルギーを消耗
することを考えれば、伝え方について多少のエネルギーを使った
ところで、その方がラクだと思いませんか。

身近な家族だからこそ、伝える前に一旦冷静になって立ち止まり、
考えて欲しいのです。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
家族に言いにくいことを伝える時こそ、伝え方に工夫をしよう

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