仕事がつまらなくなった。会社を辞めようかと悩んだ時にすべきこと

自分と向き合おう

仕事がつまらなくなった。会社を辞めようかと悩んだ時にすべきこと

ハッピーハートコンシャス代表カウンセラー/臨床心理士 / 公認心理師の高橋雅美です。

ハッピーハートコンシャスにお越しになるのは、30代後半から40代の働く女性なのですが、30代後半のL美さんは将来の仕事について真剣に悩んでいます。

L美さんが勤めているのは、大手企業。名前は知らない人がいないという程の有名企業です。

そのため、会社内での競争もなかなか厳しいのですね。L美さんは、入社して以来、会社から、常に成長することを求められていたと言います。そして、それに応えるための努力も惜しまずに頑張ってきました。

業務量が増えたり、少し難しい仕事にチャレンジさせられたり、最近ではチーフという立場で20代の若い社員をまとめるリーダーとしても活躍することを求められているのです。

実際のL美さんは、物怖じしない性格で努力家で、要求されたことには、ほぼ100%に近い成果を出してきました。それだけの力があるのです。

BlogAところが、最近、この働き方に疲れてきたというのです。「もっと、もっと」という会社からの要求に対し、月曜日の朝は気持ちがブルーになり「行きたくない」という気持ちをなんとか奮い立てて出社するという状況にまで追い詰められていました。

詳しく話を伺っていくと、L美さんは昨年のコロナ渦で、いろいろと将来を考える時間があったそうで、40代からは働き方全般を見直していきたいと思っていたといいます。

とはいえ、具体的にそう動いたら良いのかわからず、その葛藤をずっと抱えていたのですね。そのことも、L美さんを苦しめていたようです。

転職しかないの?

実はL美さんは、これは転職するしかない!と思っていたのです。このままこの会社で働いていくのは難しいだろうと感じていたのですから仕方ないかもしれませんね。でもちょっと待ってください。

辞めるのは簡単ですが、その後の「キャリア未来図」を持たずに辞めるのはもったいないからです。

あなたが出来ることは何?

BlogBここで重要なのは、まず、これまでの自分のキャリアをしっかりと振り返ることです。具体的には、自分が出来ること、やりたいことを書き出してまとめてみるのです。

「出来ること」は可能な限り詳しくです。そして、「出来ること」の中には「マーケティング」とか「広報」「営業」という言葉だけではなく、たとえば、「人の話を傾聴する」「チームをまとめる」、「新しい業務をゼロから実践する」など、自分の強みとなる能力についても書き出してみましょう。

貴女の「得意なこと」をしっかり棚卸しして欲しいのです。

やりたいことを言語化する

次にやることは、「やりたいこと」を言語化するということです。どこで、どんな仲間とどんな仕事をしたいのか。遠慮せずに書き出してみましょう。その仕事をしながら、どんな人生を送りたいのかもぜひ考えてみてください。

やりたいことが言語化できたら、もう少し深掘りします。例えば、貴女のやりたいことは、誰かや社会を幸せにしますか?誰かや社会の困りごとを解決しますか?世の中から求められていますか?そしてお金になりますか?貴女の得意なことを活かしていますか?

BlogCそんな視点から、今一度、自分が書き出した「やりたいこと」を眺めてみてください。

L美さんは、現在の仕事で忙しいながらも、副業が認められている環境のため、「やりたいこと」は、副業として少しずつやってみることにしました。その準備を始めています。

今の働き方や仕事内容になんとなくモヤモヤを抱えている方は、誰かに相談したとしてもそのモヤモヤは解決しないのです。最初にやるべきことは、「これまでのキャリアを振り返りながら自分自身としっかり向き合うこと」なのです。それをせずに、早急に会社を辞めるという決断だけをしないことをお勧めします。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

まとめ
今の仕事に疑問を感じたら、やるべきことは振り返りと自分と向き合うこと

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