○○すべきだ!という責めが他人や自分に向いてしまう方へ

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

普段、職場に関するご相談を受けることが多いのですが、
完璧思考の方が多いという実感を持っています。
以前のGさんもそんな方でした。

Gさんは、副支店長に任命されているのですが、普段から
「●●すべきだ」「●●でなければいけない」と考えてしまう方で、
考え方が0か100のどちらかになってしまうのです。

その間の50でいいや、と思えない方々のことです。そのような方は
相手に対しての要求水準が高くなってしまうので、どうしても衝突する
ことも多くなってしまうのですね。

支店長に対しても、もっとこうであって欲しいという気持ちが
渦巻いています。一方で、同じように100%を自分にも課して
しまっているので、できない自分を責めてしまうこともあります。

つまり、相手にも厳しいけど、自分にも厳しい。だから、何か物事が
おきると、誰々さんが悪いという他罰的な発想になってしまうのと同時に、
自分が悪いとひたすら責めのベクトルが自分に向いてしまうのですね。

このように、ベクトルが自分に向かってしまう方は、自分で自分を
罰しているので余計辛くなる方が多いのです。話をする中で、まずは
Gさんにそのことに気付いてもらいました。

次に、そんな時は一方的な考えに偏ってしまっているので、別の考え方が
ないかどうかを一緒に探していくことをしたのです。100%ではないけど、
70は出来ているよね、頑張るのはあと30だよね、という確認作業です。

最後に、70の自分を言葉で表現して、その時に感じる気持ちを味わってもらう
のです。そしてそんな自分に自分で「少しずつだけど成長できているよね。」
「頑張っているよね。」と声をかけてもらいます。

このような訓練を繰り返し行うことで、70の自分でも良し!と思える
心の余裕が出来てくるのです。ベクトルの方向を変えるのには、訓練が
必要なのです。少しずつ別の考え方ができるように続けてみましょう。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

今日の一言メッセージ
完璧でない相手や自分を認め、日々頑張り、成長していることに焦点を当てよう

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