自分の「嫉妬」や「妬み」感情との上手なつきあい方

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

「怒り」や「イライラ」に加えて、自分の中の「嫉妬」や
「妬み」感情との付き合い方に困ることってありませんか?
困るというより、自分で戸惑うという感じでしょうか。

怒りやイライラは、自覚症状もありますが、「嫉妬」や
「妬み」の感情は、はっきりせず、モヤモヤ感として
感じることもありますよね。

Qさんは、新しい職場で新しいチャレンジに日々頑張って
います。きちんとした成果を上げるにはまだ時間がかかり
今は「我慢のしどき」でもあります。

そんなQさんがふとしたことでSNSでつながっている
もと同僚の書き込みを読んだそうです。その方は、その方
なりにキャリアに磨きをかけていたのでした。

それを読んだQさんの中に、得体のしれないモヤモヤ感
が広がりました。その時の気持ちをできるだけ忠実に
言葉にすると、なんとなくムカつくだったそうです。

どんなところがムカつくのかを伺っていくと、ある
1つの文章が原因のようでした。その文章に反応している
ことを気付いたQさん、さらに掘り下げて考えます。

どうやら、もと同僚が「自信に満ち溢れ、自分はこんなに
成功していだ、どうだ。」って言っているように感じ
られたのだとか。挑発されたように感じたのですね。

さらに、どうしてそう感じたのか伺いました。すると
「私ってすごいでしょう、頑張っているでしょうという
匂いがした。自分が我慢のしどきだから、悔しかった。」

とおっしゃいます。続けて、「あれ?これって嫉妬ですね。」
得体のしれないモヤモヤは嫉妬だったのかと気づかれました。
さらに「これって自分の捉え方のクセかもしれない。」と。

詳しく聴いていくと、Qさんはこの分野でのキャリが長く、
次のステップに移行中なのだそうです。それなのに相手だけが
成功しているように感じられ、自分がみじめに感じられたのだと。

「こうやって人と競争して勝ち負けを勝手に感じるのは私の
捉え方のクセなんです。だいぶ修正できたと思ってたけど、
自分が我慢のしどきだから余計にそう感じたのかも。」

「でもこうやって言葉に出してみると、そんなことはないな、
っていうもう一人の自分の声が聞こえてくるようです。私も
十分に頑張っているし、そもそも勝ち負けじゃないでしょって。」

嫉妬や妬みに気づき、そこから自分の捉え方のクセにたどり着いた
Qさん。「挑発されていないのに、自分から乗っかってしまいました。
相手の頑張りも認めつつ、ブレずにやるべきことをやっていきます。」

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
嫉妬や妬みの感情も否定しない。そこから気づけることもある。

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