「○○○」と思っていると怒りのスイッチが入ります

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

最近、「毒母」という言葉が世間にも知られるようになって
きました。娘に依存し、支配しようとする母親。そのため
娘が生き辛さを訴える・・メディアでも取り上げられています。

以前、自称「毒母」という方のご相談を受けたことがあります。
娘に対する期待値が大きすぎて、娘本人から、「お母さんは
重い。私を支配しないで!」とはっきり言われたのだとか。

そのお母さん、例えば、離れた娘に宅配便を送る時、孫が
気に入るおもちゃや絵本などをいっぱい詰め込んで送るのだそう
です。ですが、娘や孫からお礼の連絡がないと落ち込んでしまう。

「娘から言われたことがあるんですが、結局、お母さんは有難う
を言わせたいんでしょうって。」ご本人もそれを自覚していて、
そう思ってしまう気持ちをなんとか収めたいと思っていました。

有難うと言われたい気持ちの何が悪い?と感じる方もいらっしゃる
でしょう。ですが、娘さんがそのことで苦しんでいることを知って
いるこのお母さんは、自分が変わろうと、もがいていました。

その時、私がお伝えしたのが、「してあげる」と思っていると、
お返しが欲しくなりますよね。でも、「可愛いお孫さんのために
おもちゃや絵本を選ぶ」そのこと自体を楽しみましょうということ。

そして、自分が楽しんだのだから良い時間を過ごせて幸せ~と
感じましょう、と。お母さんは、「そうですね。すでに十分、
楽しみました。」とおっしゃいました。

これは、一見、物のやりとりのようですが、実はココロのやりとり
なんですね。似たようなことは職場でもよくありますね。同僚に
「○○してあげた」のにお礼ひとつ返ってこない・・・

逆にイヤな顔をされたなんていうこともありませんか?私は
あります。同僚が仕事をあまりにも溜めていたので、サポート
しようと思って、「あること」を代わりにやってあげたのです。

ですが、同僚はその「あること」を自分でやりたかったのですね。
もちろんお礼も言われませんし、その方が自分で最初からやり
直しされたのです。私はショックを受けました。

ですが冷静に考えると、私のやったことは同僚が望んでいた
サポートではなかったということ。それを「やってあげたのに」
と思っていると、こちらが辛くなり怒りにもなります。

相手が本心から望んでいることなら「喜んでやる」。そうでない
のであれば見返りを求めず、「やる」楽しみを味わうだけにする。
そんなココロ持ちでいると、とてもラクですよ。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
「してあげる」のではなく、「やる」喜びを味わう

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