「職場にどうしてもイライラしてしまう人がいる」
そう感じたことはありませんか?
相手の言動が気になる、話しているだけで疲れる。
けれど、そのイライラの正体をたどっていくと、意外にも「自分の中の考え方」に原因があることが多いのです。
今回は、私が実際にカウンセリングで関わったAさんのケースをもとに、イライラの正体と、気持ちをラクにする考え方をお伝えします。
イライラの原因は「相手」ではなく「自分の中の基準」
Aさんは職場でプロジェクトリーダーを任されていました。
周囲からの信頼も厚く、行動力もあるタイプです。
しかし、ある同僚にだけ、なぜかイライラしてしまうというのです。
「彼女と打ち合わせをすると、イライラさせられるんです。
自信がなさそうで、すぐ『無理です』と言う。見ているとモヤモヤしてしまって…。」
Aさんの同僚は、マウンティングしてくるわけでも、仕事をサボるわけでもありません。
むしろ控えめで、誠実に仕事をしているタイプ。
では、なぜAさんはそんな彼女にイライラするのでしょうか。
カウンセリングの中で見えてきたのは、「Aさん自身の中にある“こうあるべき”という基準」でした。
「あの人にイライラする」は自分の中のNGワードが反応している
Aさんは留学経験もあり、自分の考えをはっきり言えるタイプ。
たとえ不安があっても、「選ばれたならやるしかない」と前向きに行動する人です。
そんなAさんにとって、自信がなさそうに見える人や遠慮がちな人は、「ダメ」と感じる存在。
つまり、同僚の姿に「自分の中のNGワード」が反応していたのです。
心理学では、これを「投影」といいます。
自分の中で否定している要素ほど、他人に見たときに強く反応してしまうのです。
イライラを減らすには「自分のジャッジをゆるめる」
Sさんのように、他人の言動にイライラしてしまうときは、「自分の中の厳しい基準が作動している」と気づくことが第一歩です。
たとえば、
「自信がないのはダメ」
「リーダーならこうあるべき」
「ネガティブな発言は良くない」
そんな決めつけを一度ゆるめてみましょう。
「彼女は自信がない人なんだな」
「慎重に考えるタイプなんだな」
と、少しでも相手を理解する方向に気持ちを向けることで、心の緊張が和らぎます。
相手を変えようとするのではなく、自分の受け取り方を変える。
それが、イライラを減らす一番の近道です。
「心の容量」を広げると、人間関係はぐっとラクになる
人や出来事に「ダメ」「嫌い」とジャッジする癖が強いと、心はどんどん窮屈になります。
たとえば、会議で意見が合わない人を「わかってくれない」と決めつけたり、後輩のミスを「なんでそんなこともできないの」と思ってしまう。
こうした瞬間に、心の中では「自分の正しさ」が前面に出ています。
けれど、誰もが違う背景や価値観をもって働いています。
その「違い」を、すぐに否定せずに「この人はこう感じるんだな」と一度受け止める。
この「受け止める姿勢」こそが、心の容量を広げる第一歩です。
心理学では、このように他人の考えや感情を理解しようとする態度を「共感的理解」と呼びます。
相手を変えようとせず、相手の立場で物事を見てみる。それだけで、感情のトゲがやわらぎ、心が穏やかになっていきます。
心の容量を広げるためにできること:
「1日1回、相手の言葉をそのままリピートすること」
たとえば、同僚が「もう無理です」と言ったとき、つい「そんなこと言わないで!」と返したくなるものです。
でも、そこでいったん立ち止まり、「無理だと感じるんですね」と、相手の言葉をそのまま返してみましょう。
これは相手を理解しようとする姿勢を自然に伝えられる方法です。
言葉をそのまま返すことで、相手も「否定されていない」と安心し、自分の気持ちを整理しやすくなります。
それと同時に、自分自身も「判断モード」から「理解モード」に切り替わるため、心の余裕が生まれていくのです。
このように、「相手を変える」よりも「自分の受け止め方を変える」ことを意識するだけで、日々の人間関係がぐっとラクになります。
心の容量とは、生まれつきのものではなく、少しずつ広げていける力なのです。
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まとめ
イライラの正体は「自分基準」


