リーダーなら知っておきたい感情に振り回されないメンタルトレーニング

感情は否定せずに上手に扱おう

40代で管理職やリーダー職として働いていると、部下との関係、上司との板挟み、成果へのプレッシャーなど、目に見えないストレスが日々積み重なっていきますよね。

とくに女性リーダーの多くが口にするのが、「感情を出したら評価が下がりそうで我慢してしまう」「感情をうまくコントロールできない自分に嫌気がさす」という声です。

でも、ちょっと待ってください。

感情が湧くのは「弱いから」ではありません。むしろ、真剣に向き合っているからこそ、怒りや不安、焦りといった感情が生まれるのです。

そして実は、その「感情」と上手に付き合う方法はちゃんとあります。

その鍵となるのが「情動調整」です。

「情動調整」とは?

情動調整とは、感情を抑え込むのではなく、うまく扱いながら自分の心を守る方法のことです。

例えば、職場で理不尽な言葉を浴びせられたとき怒りや悔しさが湧いてくるのは当然のことです。

ですが、そのまま感情的に言い返すと、あとで「やってしまった…」と自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

そんなときに有効なのが、「感情ラベリング」という手法です。

たとえばこんな風に心の中で言葉にしてみましょう。

「私は今、怒っているんだ」
「納得できない気持ちが悔しさとして出てきているな」

そうやって感情にラベリングするだけで、感情と自分の間に距離が生まれ、冷静さを取り戻すことができるようになります。

「考え方の癖」に気づくと心が軽くなるリフレーミング

もう一つ、感情とうまく付き合うための方法が「リフレーミング」です。

たとえば、会議で思うように発言できなかったとき、多くの人はこう思いがちです。

「自分はダメだ…何も話せなかった」

でも、それをこう捉え直してみてください。

「緊張していたけど、最後まで参加できた」
「完璧じゃなかったけど、自分なりに頑張れた」

このように考え方の角度を変えるだけで、必要以上に落ち込まずに済むのです。

感情との付き合い方は「スキル」は育てられる

ここで大切なのは、「感情とうまく付き合う力」は生まれ持った性格ではなく、後から育てることができるスキルだという点です。

誰でも最初はうまくできなくて当たり前。たとえばこんな小さな習慣から始めてみてください。

・帰宅後に「今日の感情」を3つ書き出してみる

・感情が高ぶったときは、すぐに反応せず、10秒だけ深呼吸してみる

・感情ラベリングの練習として、モヤっとした時に「今の感情は?」と問いかける

こうした小さな積み重ねが、やがて心の回復力=レジリエンスを高め、「しなやか★メンタル」へとつながっていくのです。

感情に流されそうなときこそ、自分に優しく問いかけてみよう

感情に振り回されそうになったとき、多くの人は「こんな自分じゃダメだ」と自分を責めてしまいがちです。

でも、そういうときこそ、こんな風に立ち止まってみてください。

「この気持ちはどこから来ているんだろう?」
「本当は何を伝えたかったんだろう?」

その一瞬の内省が、あなたの心に余白を生み出し、感情をうまく扱えるようになる第一歩になります。

ネガティブな感情は、敵ではありません。むしろ、あなたの内側からの大切なメッセージです。

「情動調整」というスキルを身につけることで、感情に振り回されず、しなやかなメンタルを手に入れることができます。

まずは、今日一日の感情を、静かに振り返るところから始めてみませんか?

まとめ
感情は否定せずに上手に扱おう

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