自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
40歳を過ぎた頃から、本人が望んでも望まなくても、これまでの
働き方とは違う働き方を求められることはよくあります。若手への
引き継ぎや異動などもそうですね。
Bさんは、もともと真面目な方で、仕事には人一倍、真剣に
取り組んでいます。年齢は40代後半に差し掛かっています。
やる気はあっても疲れがとれずに悩んでいます。
実はカラダの方がやや深刻に悲鳴をあげている状態が続いて
いました。疲れがとれないのは、睡眠が不足しているからでも
ありました。
ですが、Bさんは、「以前、出来ていたことが出来ない」自分への
焦りを感じ、不甲斐ない自分にイライラしていたのです。結果、
将来に対しても落ち着かず、常に不安を感じていたのでした。
真面目な方に多いのですが、カラダとココロが悲鳴をあげている
のに、平気でそれを無視してさらに頑張ろうとする。できない
自分を叱咤激励してしまうのです。
これは、まさに「悪いスパイラル」に自らを貶めているような
ものですね。せめて仕事が終わってからはリラックスして
過ごせるよう、どうしたらよいか一緒に考えました。
話を伺っていくと、どうやらBさんは、自宅でも様々な情報を
見たり聞いたりしており、堪えず何らかの刺激の中にいるよう
でした。家でも「戦闘モード」とは言いすぎでしょうか?
交感神経がいつもオンの状態でいると、本人は仕事と離れて
いるのだから問題ない、と思っていても、あまり効果的では
ありません。
リラックスするためには、副交感神経を優位にする必要が
あります。そのためには、いくら楽しくても絶えず刺激の
中にいることは逆効果でもあります。
私は少々強めに、「しばらくの間、情報から離れてください。」
と伝えました。スマホでの情報検索やSNSからも遠ざかる、
デジタルデトックスすることもお勧めしました。
Bさんは、反発するどころか、もしかしたら誰かに強く言って
欲しかったのかもしれません。そうですね、そうしてみます。
少しゆったり過ごしてみます、とおっしゃいました。
カラダとココロが弱っている時、奮い立たせようと刺激を与える
のは、ダメージが大きい場合もあります。やる気がでないなら
それなりの理由もあるはず。休養が必要なこともあるのです。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
今日の一言メッセージ
たまには情報を遮断してココロをクールダウンさせよう。