ぼんやりとした不安から効果的に逃れる方法

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

「考えれば考えるほど不安だらけで・・・」
「考えないようにしたいのだけど、それができない。」
「あれもこれもやることが多くて焦ってしまう。」

先日は異動を伴う新しいチャレンジに挑戦しようとしている
方からのご相談でした。異動というのは社内の部署異動だけ
ではなく、引っ越しもしなければならないのだとか。

自分で選んだことなのに、いざとなったらやることは多いし、
あらためて大きなチャレンジだということ感じられて、将来が
不安になってしまう。引き返そうかとも思ってしまう。

相談者の方は、不安がグルグルと頭の中を巡っていて、なんと
このチャレンジを辞めてしまいたいとまで追いつめられていました。
どんなことが不安なのかを聞いていくと・・・

不安が出てくる、出てくる。引っ越し後の新しい住居環境やご近所
関係までが不安になっているようなのです。そして、そのぼんやりと
した得体のしれない不安に押しつぶされそうになっていたのです。

私たちは、ココロが疲れていたり、普段にもましてストレスがかかって
いるような時、いったん不安を感じると、そこから逃れられない思考
回路に陥ってしまうことがあります。

用心しようと考えれば考えるほど、不安になり、逆に身動きが取れずに、
そんな自分のことすら「こんな状態でどうしよう?」と不安になっていく
のですね。

その悩みを聴いた私がお伝えしたことは、どんなことを不安に思っている
のかをひとつひとつ紙に書きだしてもらうことでした。どんな些細なこと
でも心配ならば書きだしてもらいました。

次に、書き出した不安に対し、自分で出来ることはないか?人に頼める
ことはないか?も考えて書きだしてもらいました。するとどうでしょう?
彼女はそれらの不安に、すでにかなり手をうっていたことがわかったのです。

「事前に準備をしていたこともあるし、信頼のおける人にコンタクトして、
すでにお願いしていたことに気付きました。」とおっしゃいます。
そうすると、それは「不安」ではなく、「解決できること」になるわけですね。

得体が知れないから不安だったわけで、その正体がわかり、解決できそうだと
わかると安心されたのです。不安の「みえる化」とでもいうのでしょうか?
解決可能だという「自分でなんとかできる」という感覚が大事なんですね。

あるいは、不安がグルグル巡ってしまう時、「考えないようにしよう!と思えば
思うほど考えてしまうものなので、存分に考えて良いですよ。」とお伝えする
こともあります。ただし、「1日15分までですよ。」と付け加えます。

さて、安心を取り戻し冷静になった彼女は、今、ココロが不安定なのは、
「実は、夫に信頼関係を持てないのが原因かもしれない」と気づかれました。
今後のカウンセリングが深まっていく予感がしています。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で
書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
ぼんやりとした不安は書きだして、解決策を考えてみよう。

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