メンタルは強さより「しなやかさ」。困難を乗り越える心の習慣

多くの人が知らない、強いメンタルより大切なのは「しなやかなメンタル」。

大きな環境の変化、仕事や人間関係がガラっと変わることって、一生のうち、どれだけあるのでしょうね。

自分で選択したことであれば、心の準備が出来ますが、そうではない場合もあります。

また、覚悟はしていたけど、想像以上だった・・・ということも。

以前、ご相談をお受けしたKさんは、1年近くの間、自分で選んだとはいえ、異国の過酷な環境で仕事をする経験をされた方でした。

時には、Kさんの住む場所が、安心、安全だとは言えない時期もあったそうですから、どれだけの不安や心細さを感じていたのでしょう。

そんなKさんが、どうやって心の健康を維持できたのか、私が教えてもらったことを今日はお伝えしますね。

といっても、個人情報はお伝えできないため、多少の創作となっていることはご了承くださいね。

Kさんは、30代の時、現在の仕事を一時期離れて、ある大きなグローバルのプロジェクトに関わることを決めました。

そのプロジェクトには多額の予算がかけられており、Kさんはメンバーに選ばれたことをとても喜んでいました。

同時に、相当なプレッシャーも感じていたとか。

そして1年弱にわたって、そのプロジェクトの仕事を任されることになったのですね。

それは様々な国の方が参加されているプロジェクトで、Kさんの仕事内容や人間関係、そして働く環境がガラっと変わりました。

多少の覚悟はしていたものの、Kさんはあまりの大きな変化と過酷な状況に、「私はなんでこんなことをしているのだろう?」と自問自答したと言います。

英語は以前から学んでおり、多少の自信はあったということでしたが、任された仕事の内容が、普段のKさんの仕事とは全くことなる分野だったそうです。

当初は手探り状態で、相談できる人もいない中、とにかく自分で出来ることを懸命にやったといいます。

また、当初、Kさんがやるべきこととして言われていた仕事以外のことも、他にやる人がいないという理由でKさんに回ってきたのです。

日本とは時差があるという生活が続き、さすがのKさんもストレスフルな毎日に心が折れそうだったと言います。

時には、Kさんの住む場所に、銃声が聞こえたり、喧嘩をする大声が響いていたとのことです。

安心して眠ることもできませんよね。

「どうやってご自分の心の健康を保っていたのですか?」と聞くと、Kさんが教えてくれたことがありました。

Kさんは、毎日、異国で「今日一日、自分がやったこと、できたこと、そしてその時の気持ち」というのをひたすらメモを取ってきたのだそうです。

日本にいる時、日々の業務で上司に日報を書いて報告するように、ひたすら、一日にやったことをメモしていたのだそうです。

そして、このメモが後にKさんの心の支えになっていったのです。

Kさんは、「そのメモを見ると、私は日々、ほんの少しでも前に進んでいる、プロジェクトの役にたっている・・・」と思えたのだそうです。

そして過去のメモをみることで「以前は○○が出来なかったんだ。でも今は出来るようになっている。」とご自分のスキルや知識の進歩を感じ、嬉しかったと言われました。

「当時の自分の気持ち、気分についても一言メモしていたのですが、だんだんと辛いという表現が少なくなり、完成して嬉しい!というポジティブな言葉が増えてきたことも実感できました。」と教えてくれました。

なんと、自分で自分を上手に励ましながら、頑張りを認めながら過ごしていらしたのですね。

きっと、このプロジェクトにおける異国での生活は想像以上に過酷で、弱音を吐いているヒマもなかったのだろうなと推察しました。

が、たとえ、気分は晴れ晴れと高揚することは少なかったとしても、よくぞ折れずに頑張れたと、私は心の底からKさんを尊敬しました。

メンタルが強くなりたい!という方がハッピーハートコンシャスのご相談にはお越し下さるのですが、強いメンタルは必要ないとお伝えしています。

Kさんのように、厳しい環境の中でも決して腐らず、めげずに、低空飛行の状態を維持できるには、「強いメンタル」より「しなやかなメンタル」の方が効果的なんです。

一時的に落ち込んで気分が低くなっても決して折れない。しばらくは我慢の日々が続いても、心が充電したら、また勢いよく元気になっていく弾力性のある心。

そんな「しなやかなメンタル」を持っている方は、本当に強いなアと思います。

私は、Kさんを通じて、「しなやかなメンタルを持ち続けて、日々たくましく、楽しく生きている人」を見せていただいたと思っています。

Kさんの体験から学べる3つのこと

変化は思った以上にストレスになる
自分で選んだ環境の変化でも、実際に体験すると想像以上に大変なことがあります。仕事や人間関係がガラッと変わると、準備していても不安やストレスを感じるものです。

小さな習慣が心を支える
どんなに厳しい状況でも、毎日の小さな達成を記録し、自分の成長を実感することで前向きな気持ちを保てます。自分を励ます習慣が心の支えになります。

必要なのは「強さ」より「しなやかさ」
落ち込むことがあっても、また立ち直って進んでいける「しなやかなメンタル」が大切です。どんな状況でも折れずに乗り越える力を育てましょう。

Kさんのような方を一人でも増やしたい!という思いで、「しなやかメンタル」を手に入れるためのトレーニングコースをご提供しています。

ご興味のある方は、一度、ご覧になってみてくださいね。

まとめ
多くの人が知らない、強いメンタルより大切なのは「しなやかなメンタル」。

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