本当は苦しいのに、辛いのに、弱みを見せられない・・・・
常に気が張っていて、体も心も休まらない・・・
と感じることはありませんか。
40代に差し掛かろうとしているEさん。これまで教員としてキャリアを積んできました。
Eさんは、生徒や生徒の親御さんとの関係というより、教師仲間との間でストレスを感じることが増えていました。
ちょっとしたコミュニケーションミスによる誤解や、気持ちのすれ違いなど、日々の教師仲間との間で起こる様々な出来事に対して、気持ちを整理する暇もなく、向き合うこともなく過ごしていたのです。
両親も教師という環境で育ったこともあり、Eさんの中には、「教師はこうあるべき」という考えも強くもっていました。
そのため、気持ちの整理ができずにモヤモヤしたり、弱気になることがあっても、それを誰にも見せれない、見せてはいけないと思っていたのですね。
本当は苦しいのに、辛いのに、弱みを見せられない・・・・
常に気が張っていて、体も心も休まらない・・・
まさしくEさんはこんな状況だったのです。
最近では体調にも変化が現れ、このままだと心療内科を受診しなければならないかもと考えているタイミングでのご相談でした。
Eさんに、どなたか信頼できる知人や友人はいないのか、その方に相談してみたのかと聞いてみると、実は学生時代の友人に相談してみたとのこと。
ところが友人からは、励ましてもらったものの、アドバイスばかりで気持ちは晴れなかったというのです。
アドバイスの内容は、「それが出来れば、今、苦しんでいない。出来ないから辛いのに・・・」と感じたとのことで、余計にモヤモヤが大きくなってしまったんですね。
1対1のメンタル相談では、Eさんのお悩みや辛さをじっくり伺い、気持ちがスッキリされたようでしたが、弱みを見せられないという性格について、時間をかけて向き合っていくことになりました。
読者の皆さんも友人に相談できないことや、相談した後にモヤモヤが続いてしまうなど、気持ちがスッキリしない時はどう対処していますか。
専門家に相談するのも良いけど、時間がとれない、誰に相談したらよいかもわからない。
そんな時、自分で出来る感情を解放する方法を1つご紹介します。
それは、「溜まっている感情を解放してあげること」です。その方法として比較的取り組みやすいのが「涙活」です。
「涙活」とは、意識的に涙を流すことによって、心のデトックス(浄化)をはかることを言います。
たとえばあえて心が動くような映画や本、ドラマに触れてみることです。
悲しい、感動的なストーリーに涙を流すということです。涙は流れるままにすること。我慢する必要はありません。
涙を流すという行為により、ネガティブな感情が浄化されるのです。これをカタルシスと言います。
涙を流すことで気持ちがすっきりすると、辛い状況や問題はたとえ解決していなくとも、少し心に余裕が持てるようになります。
その余裕が、前向きに行動してみようとか、今は様子を見てみようなどと考え、行動するきっかけになっていきます。
モヤモヤする気持ちをリセットしたい時、相談できる相手がおらず嫌な気分を長く引きづってしまうような時、ぜひ試してみてくださいね。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
ネガティブ感情の解放のために「涙活」をやってみよう