ハッピーハートコンシャス代表カウンセラー、臨床心理士/公認心理師の髙橋雅美です。
自己肯定感が下がって、自分に対して否定的になってしまうことはありませんか?
そんな時、貴女にお勧めしたい行動1つをご紹介します。
40代も後半になりつつあるLさん。
これまで会社では、経理関係の仕事一筋で頑張ってきました。
主任という立場として、後輩にも信頼されており、職場では「欠かせない存在」とも言える
ほどです。
初めてLさんにお会いした時の印象はとても明るく元気な方というものでした。
声が高くて可愛らしく、よく笑われる方だなと思いました。
おそらく職場では、ムードメーカーとしてもLさんの存在は大きいのだと思います。
言葉にできない「華」がある方で、いつもまわりに人が集まっているというイメージなのです。
そんなLさんですが、実は気持ちの上下の波が激しいのですね。
といって病気というのではありません。
普段は、親しみやすく明るいLさんなのですが、時々、なんらかの出来事がきっかけで、
「自己肯定感」がぐーんと低くなってしまうことがあるのです。
いったんLさんの「自己肯定感」が下がってしまうと、途端に自信がなくなり、自分で
自分にダメ出しをしてしまうのです。
例えば、
「私なんか全然だめ。だから頑張らなくてはいけないのに、頑張れないなんて、自分には
価値がない・・・」と自己否定までしてしまう程なのです。
そして、2-3ヵ月、家に引きこもってしまうこともあるのです。もちろん、職場には
頑張って行く人なので、土日はほとんど何も出来なくなってしまうのですね。
現在、1人暮らしのLさん。
いったん引きこもってしまうと、なかなか気持ちを上げることが出来ずに、人知れず苦しんでいたのです。
そして、「こんな自分はダメだ。頑張らないと!頑張らないと!」という焦りの気持ちが強くなり、ますます悪循環に陥っていたのでした。
私自身も、カウンセラーになる前は自分に厳しすぎるところがあったので、Lさんの気持ちがわかります。
そんな時は親しい友人、知人の有難いアドバイスも受け取れなくなってしまうのですよね。
今日は、落ち込んだ状態でも出来る「自己肯定感」を上げるためのヒントについてお伝えしますね。
それは、これまでの過去を振り返り、
・上手く出来たこと
・人から褒められたこと
・これまでの自分が頑張ったと思えることの3つを思い出すということです。
自分を否定してしまう時は、どうしても物ごとをネガティブフィルターで見てしまうので、過去を振り返ってみるのがお勧めです。
過去は変わらないので、貴女が頑張ったことや褒められたことは「事実」として残っている
はず。
だから思い出してみましょう。
3つのうち、何か思い出せるものはあるはずです。
そして、出来れば書き出しておくのもお勧めです。いつでも辛くなったら書き出したメモを
見ればよいからです。
Lさんも、少しずつ、自分の過去を振り返り、「事実」を思い出すことで、自分の存在や言動に価値を見出せるようになってきました。
そして、少しずつ自分のことを理解するのが上手になってきています。
「自分が自信をなくしてしまうスイッチ」がいつ、どんな時に入ってしまうのかがわかるようになってきたのです。
「自己肯定感」が下がってしまうきっかけや、自分が反応してしまう出来事がわかると、
気持ちが下がらないように事前に対処することが出来るようになりますよね。
貴女の考え方や価値観に影響を与える「きっかけ」や「出来事」を知るとは自分を知ることです。
「自己肯定感が下がらないようにするため」には、自分をより深く理解することが
重要なんですよね。
「自己理解」はしなやか★メンタルトレーニングの中でも、しっかりと向き合ってもらいます。トレーニングを受けなくとも、日々、先にあげた3つのことを思い出すことで、自分の気持ちが必要以上に下がらないようコントロールできるようになると良いですね。
ぜひやってみてくださいね!
まとめ
自己肯定感が下がった時は、過去を振り返り、上手く出来たこと、人から褒められたこと、
自分が頑張ったと思えることの3つを思い出して書き出そう。自分で自分の気持ちをコントロールできる訓練をやろう。