「深呼吸」でココロを整える

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

葛藤保持力を持つために、すぐに出来るのが「深呼吸」です。
生まれた時から自然と呼吸はしているものの、正しい深呼吸の
方法を知っているかというとそうでもないですよね。

逆に当たり前のことすぎで、改めて学ぶことが少ないとも言え
そうです。さて、ココロを整えるための深呼吸ですが、大切なこと
は、最初に「息を吐く」ということなんですね。

「吸う」のが先ではありませんよ。「吐く」のが先です。呼吸が
浅い状態で、せかせかしている時に思いっきり吸ってしまうと、
かえって過呼吸のように辛くなってしまいます。

焦っている時、イライラしている時など、私たちの呼吸は知らず
知らずのうちに浅くなっています。その調子で話し出すと、早口
でまくしたててしまったりします。

ココロとカラダはつながっているので、深呼吸でカラダが落ち着いて
いると、ココロもクールダウンしてくるのです。逆に言えば、深い
呼吸をしている時、焦ったりイライラしたり出来ないのですね。

では、ココロを整える深呼吸のやり方について説明します。まず、
口から、ゆっくりと細く長く息を吐き出していきます。吐ききって
苦しくなったら、ゆっくりと鼻から息を吸っていきます。

その時、吐くことに2倍時間をかけるのです。つまり、ゆっくり8秒
数えながら息を吐いていきます。そして吸うのはその半分の4秒くらい。
吸う時には、お腹をふくらませる腹式呼吸で行います。

それを最低でも10回くらいは行ってください。焦りや怒り、悩みなどが
アタマの中をぐるぐるしていたとしても、まずは、呼吸にできるだけ
意識を向けて行ってくださいね。ゆっくりゆっくりです。

例えば職場で、大きなプレゼンが控えている時などはその直前に
深呼吸をしましょう。あるいは苦手なお客様との打ち合わせの前に
行うのも効果的ですね。

仕事が終わって自宅に帰り、玄関前で深呼吸をして、仕事モードから
プライベートモードにスイッチを切り替えるのもお勧めです。
職場のストレスを家に持ち込まないためにもぜひやってみましょう。

緊張する時、苦手なことにチャレンジする時、気分やモードを変えたい
時、深呼吸はとても役立ちます。「自律訓練法」と一緒に行うと
より効果的だと思いますが、まずは深呼吸からはじめてみましょう。

通勤電車の中、夜寝る前など、日常生活の中に上手に取り入れ、日々の
ストレスはその日のうちに解消するのです。簡単なだけあって、やるか
やらないかで大きな差になるのです。

今日の一言メッセージ
「深呼吸」で毎日ココロを整える習慣をつけよう。

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