「私は、自分の性格は変えられないと思っているんです。だから、今回も相手が変わるべきなんです。
上司に相談して、Aさんを異動してもらえないかどうか言ってみるつもりです。」
とやや語気を強めに語り出したのは、4月からチームリーダになったTさん。
40代に入ったばかりです。
実は、彼女が言っている「相手」というのは、もと上司の60代男性のこと。
なんと、彼が会社から再雇用され、今ではTさんの部下なんです。
話を聞いていくと、Aさんは、Tさんに対して常に上から目線で物事を言うのだそうです。
しかも、Tさんはチーム内でただ一人の女性。
なのでAさんの態度は、Tさんにだけだそうで、他の男性社員には普通に接しているとのこと。
話を聞いていく中で、私も思わず、「なかなかタフな状況ですね。」という言葉が出てきたくらいです。
まだまだ男性中心の社会の中で、Tさんがリーダーとしてもと上司のマネジメントをするのは、とても難しいことだろうと思います。
ですが、私が気になったのは、実はAさんの態度よりTさんの「性格は変わらない」という発言だったのですね。
確かに40才であれば、この性格で40年生きてきたわけですから、明日から「はい、私は変わります」「性格変えていきます」と言っても、それはすぐには難しいのだとわかります。
日常会話の中でも、「結局、性格は変わらないよね~」などと、昔の同級生に対して言うこともありますよね。
でも、私は違います。性格は変えられると思っています。
もちろん、自分以外の誰かさんの性格は変えられないですよ。
でも、自分の性格ならば、自分で「変えよう」「変えられる」と思った人は変えられると思っています。
まあ、私自身も若いころは「どうしよう???」と心配ばかりしていたのですが、今は、「なんとかなる、大丈夫!」と根拠もなく自信のある性格になりました。
それって年のせいでしょう?というツッコミも聞こえてきそうですが(苦笑)
私は、30代後半から、カウンセリングに通う中で、自分の性格、物ごとの捉え方や考え方を変えるという訓練をしてきたんですね。
だから、Tさんのように、自分が幸せになれないのは、Aさんのような人が職場にいるせいだ!っていう捉え方に疑問を感じてしまったのです。
これって、自分が幸せになることをAさんに委ねているってことじゃありませんかね?
もし、貴女が今、なんらかの働き辛さや生き辛さを感じていて、それを変えたい!と強く思うのならば、自分の性格と自分を取り巻く環境を変えることをお勧めします。
Tさんだったら、確かにAさんの態度には問題ありですが、遠慮だったり自信のなさ、不安がAさんに伝わっているとも考えられます。
だからAさんからなめられた態度をされるのです。
もちろんAさんと真正面からぶつかることが良いとも言えません。
でも、もっと、したたかに、しなやかに、時にあざとく対応することも出来るはず。
毅然とした態度をすることもできるはずなのです。
自分が変わることで、貴女が見えている世界や相手の態度が変わるということはよくあることです。
一度、「自分を変える」という選択をしてみませんか。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
変える!と決めて行動すれば性格は変えられる