臨床心理士/公認心理師の髙橋雅美です。
あなたは気持ちが落ち込んだ時、人に助けを求めていますか?
人に助けを求めることができるかどうか、実はこれはとても大切な、必要なことなのです。
ですが、人に頼る、助けを求めることを、とても厳しく自分自身に制限している人もいます。
このくらいのこと、自分で出来ないといけない・・・・
人に頼るなんて甘えている・・・
私に相談されたら、相手が困るから悪いと思ってしまう・・・
このような考えの方もいらっしゃるくらいです。そして、自ら抱え込んでしまい、苦しくなってしまうのですね。そんな自分を「私って弱い人間、ダメ人間なんだ」と決めつけてしまう場合すらあります。
ですが、困ったとき、落ち込んだときに、助けてください、と誰かに伝えられるのは弱いのではありません。逆に強い人だからこそ出来ることなのです。すべてを自分で抱えこまずに、誰か信頼できる人に助けてもらう力・・・
自分の限界を知り、抱え込むのではなく、どうやったら解決できるのかと前向きに考える力・・・・
そんな力を持っている人は、打たれ強いとも言えます。ココロの回復力、レジリアンスがある人なのです。しなやかなココロの持ち主なのですね。
さて、あなたには助けを求められる人がどれくらいいるでしょうか。あなたが頼りにできる人と言われて、頭に思い描く人、思い浮かぶ顔はどのくらいいるでしょうか。
助けが必要な時に頼れる人を増やす方法、そして上手な頼り方についてお伝えします。
この人は信頼して話ができる、頼れるという人を書き出しておく
落ち込んだときは心にゆとりがないため、相談相手が思い浮かばないこともありますよね。ですので、以前から、頼れる人、相談できる人は思いつく限り書き出しておきましょう。
書き出したものは、大切に保管しておき、落ち込んだ時に見直すのです。その時あなたは、こんなにサポートしてくれる人がいるんだ、と思い出すでしょう。それだけでも、私には味方がいる、と思てるものです。そして必要ならば実際に助けを求めてみましょう。
頼る時は、どんな風に助けて欲しいのかきちんと伝えよう
頼るのが苦手な人の中には、どんな風に助けて欲しいのかを伝えない人もいます。例えば、「今度、お食事でもどうでしょうか。」と起業したばかりの女性に誘われたことがあるのですが、お会いしてみると、質問ぜめにあったことがあります。
質問してもらっても良いのですが、事前にどんなことについて知りたいのか教えてもらっていれば、こちらも調べたり、準備が出来たのにと思った覚えがあります。
そのような時は遠慮しないで、○○について教えて欲しい、ただ話を聴いて欲しいとはっきりお伝えするのがお勧めです。
あなたが助けてもらったのなら、今後、自分が助けてあげられる時、できる範囲でサポートすればよいのです。
まとめ
一人で抱え込まずに、人に助けを求める力をつける