自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
働く女性のお悩みは仕事のことだけではありません。もちろんプライベート
なお悩みもたくさんあります。特に子育て中の方からは、ママ友とのお付き合い
で、上手くいかない、どうしたらよいかというご相談もあります。
以前、このような相談をお受けしたことがあります。息子のママ友の一人が
空気が読めないというのか、何でも思ったことをズケズケと言うような方で、
つい先日も気分が凹むようなことを言われたのだそう。
そのことで、何か気分が晴れずに、イライラして、怒りは爆発してはいないの
だけれど、フツフツとマグマのように湧き出ているような感じが続いていると
いうのです。
一方で相談者の方は、自分が気にしすぎであることもわかっています。ママ友
というのは、職場でいったら同僚のようなもの。たまたま子どもの学校が
一緒だったということで、自ら選んだ友人とは違います。
相談者の方も距離を置いてつきあっているとのこと。気にしてしまうことは否定
せずとも、凹むようなことを言われて傷ついた自分の気持ちの整理について
困っているのです。
つまり、ママ友との付き合い方というより、「イライラや怒り」の感情をどう
対処したらよいかっていうことだったのですね。イライラや怒りの感情は一般
的にはネガティブ感情と扱われています。
ですが、このような感情を持ってはいけないと決めつける必要はありません。
確かに、イライラや怒りという感情はとても大きなエネルギーを持っているので、
上手にコントロールしないと、心身共にダメージが大きくなってしまいます。
イライラや怒りの感情と上手に付き合うためには、まず、どうしてイライラする
のか、怒ってしまうのかを考えてみることがお勧めです。これだけで少し冷静に
なれるというものです。
イライラや怒りを感じることに罪悪感を感じる必要はありません。人間の自然な
感情のひとつですから。でも、その感情に翻弄され、子どもや夫、あるいは会社で
そのイライラを解消する、なんてことになったら大変です。
例えば、怒りを感じるのは、
「すべき思考」がある
こころの傷に触れる
悲しい、寂しいなどの「第一次感情」が溜まっている
予定外である
我慢している
という理由が考えられるんです。
相談者の方は、「ママ友とは仲良くしなければならない。その輪を乱すものは許せない。」
という「すべき思考」を持っていました。彼女はワーキングマザーでしたが、ママ友の
中には専業主婦の方もいるし、お子さんは3人目というベテランママもいる・・・・
つまり、年代や経験、価値観が違うから仲良くやっていくのは難しいと最初から
思っていらしたのですね。だから、普段は我慢もしているし、良い関係を保とうと努力
しているのに、それを乱す人にイライラしてしまうというのです。
だから、「どうしても彼女の行動を裁いてしまう自分がいるんです。あなたは○○
すべきでしょう!って思ってしまうのです。」と話してくださいました。カウンセ
リングの中で、自分がいつも「我慢していること」に気づかれました。
同時に、相手に「こうあるべき」という役割を期待していることにも気づかれた
のです。最初にお伝えしたように、イライラや怒りの原因に気付くことはとても
大切です。と同時に、相手を変えることはできないのも事実です。
なので、今後、怒りが湧いてきたら、①ココロの中で6秒ゆっくり数える、②深呼吸を
する、③カッとなる前に、「怒ったところで何か得るものはあるかな、変わるかな?」と
自問自答してみる。④可能ならばその場から立ち去る、などの工夫をしてみましょう。
とお伝えしました。イライラや怒りを感じても良いのですが上手にコントロールする
こと。イライラや怒りの原因を見つけ、少しでも冷静になれる工夫をしてみることが
大切なのです。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
イライラや怒りの感情は、その理由を見つけ冷静になる工夫をする