第91話:非日常を作りストレス対処!○○動作から始めるコツ

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

忙しいという字は、心を亡くすと書きます。普段、私たちは、この
「忙しい」という言葉を容易に使って日々を送っています。
現代社会においてそれは仕方のないことかもしれません。

確かにするべきことが多いし、情報はどんどん入ってきて目まぐるしく
状況も変わってしまうのです。一日が終わる頃になって、やっと
一息つけるということもあるでしょう。

実は、会社員勤めをしていた頃の私は、いつもワサワサとしていたの
ですね。特に、歩く速度が速い速い!オフィスの廊下で前を歩いて
いる方を追い越してしまうこともしばしば。

なので、そんな私をよく知っていた方は、私が後ろを歩いていると、
サッと脇によけて、道を作ってくれたこともありました(苦笑)
本当に、いつもいつも自分で忙しくしていたんですね。

というのは歩く速度が速いというのは呼吸も早くなっていたということ。
ですから、落ち着いて仕事に取組みというより、席に戻ると、ハーっと
大きなため息!ついて次の仕事に取り掛かる、そんな日々でした。

なので、普段はじっくりと味わう楽しみを忘れてしまっているようでした。
味わうというのは味覚だけではありません。
五感を使って、しみじみ味わうという意味です。

現在、私は急いで歩くこともなくなり、逆に企業研修などで、ストレス対処法に
ついてその必要性と重要性をお伝えしています。その中であえて「ゆっくりと
した動作を行う」ことも、緊張がほぐれストレス対処法になるとお伝えしています。

例えば、朝起きたらコップ一杯の水を飲むですとか、お風呂上りにビールを
飲むような時、その動作をゆっくり行ってみてください。飲んだ水やビールが
喉を通っていく感じや、その味を「どんな感じかな?」と味わってみるのです。

いつも同じことを続けていると、動作も無意識になり、味わうも何もあまり
感じなくなってしまいます。だからこそ、普段無意識にやってしまう動作を
ゆっくり行うのです。そして、五感を使って味わってみるのです。

オフィスでは、なかなか動作をゆっくりすることは難しいかもしれません。
であれば、通勤など毎日歩いている道を、いつもよりかなりスピードを落として
歩いてみてはどうでしょう。

季節の移り変わりが目に入ったり、寒さや暑さを肌で感じることができる
はずです。また、いつもより早めに家を出て、途中、目に入ったカフェで
ゆっくりコーヒーを飲んでから出勤する。

いつもの近道ではなく、ちょっとしたまわり道をしてみるなどもお勧めです。
またはいつもと違う電車に乗って帰ってみる。その時、あなたの五感は何を
どのように感じるでしょうか。

このように考えると、いつもと同じ日常を、ゆっくり動く、五感で味わうという
ほんの少しの工夫で「非日常」にできる工夫はたくさんありますね。たまには
「非日常」を演出してみるのも、ストレス対処には有効なのです。

まとめ
ゆっくり動く、五感で味わうことを取り入れストレス対処を!

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