第86話: ネガティブ感情に囚われない!「事実」と「感情」の分け方

社会人になり20年近く。40代ともなると、これまでの成功体験から、
自分の仕事のやり方に対する自信もでき、自分なりの仕事の進め方な
ど「個人のスタイル」というのが確立されますよね。

そのスタイルが認められ評価され、リーダー職、管理職として活躍
されている方もいらっしゃると思います。一方で、自分のスタイルと
違う同僚や部下がいることもありますよね。

そんな時、自分とタイプの違う部下に対して、また自分と異なるスタ
イルをもつ部下に対して、あまり好ましくない感情を抱いてしまう
ことはありませんか。

そんな時は、「相手のスタイル」が認められず感情に囚われている状態
なのです。例えば、任された業務を6割ぐらい仕上げた段階で上司に
確認し、残りの4割を仕上げていくという方法が「あなたのスタイル」。

逆にあなたの部下は、とにかく自分で何でも考えて進めていきたいタイプで、
9割ぐらいを締切ぎりぎりまでかけて仕上げてくるタイプだとします。そんな
部下が9割がた仕上げてきた資料を持ってあなたに相談しに来ました。

そんな時、「イライラする」などと感情がフツフツと湧いてきませんか?
なんで9割も仕上げてから相談に来るのだろう?もっと前の段階で相談
して欲しい。資料を見る前に、仕事の仕方に対してイライラ・・・

そんな時にお薦めなのが、「事実」とあなたの心の中に湧き上がってきた
「感情」を分けて捉えること。「自分と仕事の進め方のスタイルの違う部下
がいる」というのが「事実」です。

次に湧き上がってくる「感情」ですが、これは「自分と違うスタイルだから
やりにくくてイライラする」「部下がアドバイスを受け付けないことに腹が
たつ」などですね。

この「感情」の部分はネガティブ感情でもかまいません。自分の感情は
否定せずに受け取りましょう。ネガティブな感情を持ってはいけない、出して
はいけないと思うと、溜まってしまいある時爆発するものです。

なので、「事実」に対して他の「捉え方」ができないかどうか考えてみましょう。
やりにくい、受け付けないという捉え方ではなく、自分で出来るように
精一杯工夫しているようだなどと捉えてみるのです。

少し「感情」が変わってきませんか。相手の性格は変えられませんか、ある
事実に対して、どんな感情を持つか、どう捉えるかはあなたが選択して決める
ことができます。

先ほど、ネガティブ感情は否定しなくてもいいとお伝えしました。ですが、
長い間、ネガティブ感情を持っているというのも、エネルギーを消耗します。
そのために何ができるか。

別の感情になれるような考え方や捉え方がないかどうか吟味してみて
ください。ネガティブ感情に囚われない人になるためにあなたができる
ことの1つです。

そのためにも「事実」と「感情」を分けて考えてみること。そして、変えられ
ない「事実」を変えようとするのではなく、その「事実」のとらえ方を変え
ることで、結果的に「感情」を変えるのです。

まとめ
「事実」と「感情」を分けて考え、変えることができることに集中しよう

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