自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
「会社を辞めようと思うんです」
様々な理由でこの言葉を口にする方の相談をお受けします。
すでに体調や精神状態が不安定になっている方もいます。
理由は本当に様々です。営業職で成績が芳しくない、そのため
上司から日々叱責を受けている。あるいは転職したものの
環境の変化についていくのがしんどい。
まずお伝えすることは、会社を辞めるのは最後の手段です
ということです。特に心身が不調の時、そのような大きな
決断をすること事態がさらなるストレスになります。
といって、不調のまま仕事を続けることも燃え尽き症候群
に陥る危険が大ですので、休養することが大切になってきます。
会社を辞めるためにも最優先は体調を良くすることです。
この順番を間違ってしまうと、その後の就活にも影響が
出てきます。会社を辞めて次の職場で活躍するためにも
まずは心身の健康を取り戻すことからはじめましょう。
一方で、体調不良はないけど、「このままこの仕事を続けていて
いいのか」迷っている、「ここで自分が本当にやりたいこと、
やり残したことにチャレンジしたい」という方もいます。
このモヤモヤタイプの方は、一度冷静になって、自分の
これまでのキャリアを振り返ってみるとよいでしょう。
いわゆる「キャリアの棚卸し」ですね。
これまで経験した業務、職種、職位や、それぞれの仕事から
得られたスキル、能力、経験や成果などを書きだします。
業務に関連が有る無しに関わらず、資格も書きだしましょう。
自分だけで行うと、キャリアの過小評価をしてしまうことが
良くあります。どなたか信頼のおける仲間に、見て質問して
もらうといいですね。
こんなこと業務上できて当たり前だと思っていたことが、経験
のない人にとっては、「すごいこと」だったりします。他者
からどんなことが、どう評価されたか実感してください。
さらに、仕事上であなたが「やりがいを感じた」「楽しいと
感じた」など感情面で印象に残っていることは何でしょうか?
「○○と言われて嬉しかった」という体験はないでしょうか。
その気持ちが動いた体験というのが、スキルより重要な時も
あります。キャリアの棚卸しをしてみて、ご自分のやってきた
ことを客観的に眺めてみましょう。
その上で、もしまだ今の職場でやれそうなことがあれば、
今からチャレンジするのも選択肢です。「したたかに」
「戦略的に」働くのです。
最後に、私のように会社員時代の経験やスキルとは違う
分野にチャレンジしたいと思っているという方のキャリア
チェンジについてはまたの機会にお伝えしたいと思います。
今日の一言メッセージ
会社を辞めるのは最終決断。その前にできることをやってみよう。