自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
「学生ではないのだから、指示を言われるまで待っているので
なくもっと頭を使って仕事しなさい、と言われるんです。
でも、具体的にどうしたらいいかわからない。」
「コンピューターへの文字入力だったり、マニュアルがある
仕事は得意な方なんですけど、接客など臨機応変にしなければ
ならない仕事は苦手。上司からの評価も低いのが悩み。」
同僚に比べ仕事ができないので職場で自信をなくしたとこのような
相談を受けることがあります。本人は一所懸命にやっているのに、
どうも評価されない。実際に一人前の仕事ができていない。
また上司は、「新人ではないのだし、いい加減、仕事を覚えて
ほしいのだが、何度注意してもケアレスミスが多い。同僚ともうまく
コミュニケーションが取れていないようで、どうしたものか。」
と、同じように悩んでいます。一昔前であれば、KYと言われていた
「空気が読めない」人。「その場にふわさしくない言動をしてしまう。」
のでちょっと変わった人と思われている・・・
本来ならば、年齢にあった、すでに身についているはずの社会性や
コミュニケーションスキル、想像力が欠如しているため、なかなか
職場に適応できず悩んでいる。
上司や同僚からの評価が低く、本人は頑張っているのに、叱られて
ばかりで自信をなくし、抑うつ状態になるほど追いつめられ、一人で
抱え込んでいる。
本人にとっても、職場にとっても辛い状況ですよね。これは性格の
問題ではなく、もしかしたら「脳の器質的」なものかもしれない、と
思って話を聴いていきます。
が、カウンセラーは「診断」するのが仕事ではありませんので、
まずはその辛いお気持ちを傾聴しならが、失った自尊心を取り戻して
もらうような関わり方をしていきます。
出来ていることに目を向けてもらったり、上手くいった時のことを
思い出してもらうのです。その方には苦手な部分だけではなく、必ず
得意な部分もあるからです。
そして苦手な部分を伺い、それを得意な部分にあてはめていけないか
どうか考えます。例えば、マニュアルのあるルーティンワークが得意
ならば、その方なりにマニュアルを作ってみるということですね。
ケアレスミスが多いのであれば、自分なりにチェックリストを作って
もらい、必ずそれを見ながら作業をする、そんなことが出来そうか
どうか聴いていくのです。
上司の方には、指示は具体的に言ってもらうこと、作業手順や
スケジュールなどは「みえる化」して、お互いに、今やっていること、
次にやるべきことを確認しながら行うなどをお伝えします。
具体的な指示というのは、ほんとうに些細なことなのですが、
「これ、来週までやっておいて。」ではなく、「来週月曜の朝10時
までにやっておいてね。」というようなことですね。
本人も上司も、仕事ができないのならば、どうしたら出来るように
なるのかを考える。得意な分野でカバーできないか、そもそも配置
転換などができるのか、など考えることも重要だと思います。
今日の一言メッセージ
できない仕事はどうやったら出来るようになるかを考えて対応する