40代になり、自分なりに頑張って会社でも評価されてきたけど、最近、後輩がぐんぐん力をつけてきていると驚くことはありませんか。
自分が苦手なことも難なくこなし、やる気に満ち溢れている部下が突然まぶしく見えてくることもありますよね。「あ、このままじゃ私、まずい。」と焦る気持ちになるかもしれません。
いったん自信をなくすと、どんどん気持ちがネガティブになってしまいます。そんな時、どうしたらよいのでしょうか。
もしかしたら、あなたは「思い込み」に囚われているかもしれません。Iさんもそうでした。
「最近、後輩の子の方が、自分よりこの仕事に向いているのではないかと思うのですよね。そう思ったら、自分の不甲斐なさに自己嫌悪になってしまって。」
Iさんは金融機関で海外とのやりとりがある仕事についています。職場は東京にあるのですが、外国人の方を採用しているため、彼らのキャリアに関する窓口となっているのですね。
Iさんは、以前、学生時代に留学していたこともあり語学は得意な方ではあるのですが、どうも海外の方々とのやりとりには、毎回、疲弊してしまうのだそうです。
価値観や考え方が違うせいか、「これは日本のやり方だからね!」と正論を伝えても相手にはなかなか通じないのだとか。
「言ってることもわかるんですけどね。その私の煮え切らない言動が、海外の方からしたらわかってもらえない!という怒りになるみたいなんですよ。」と語ってくれました。
一方、後輩の方は、物ごとをハッキリ、きっぱり言えるタイプなのだそうです。
だから、「それは出来ません。」と非情な感じで言うのですけど、逆に、「わかりやすい」「話がぶれない」と評価されているというのですね。
さて、40代にもなれば、ある程度の経験も積んで職場ではリーダーや管理職として頑張っている方が多いと思います。
だからこそ、これまでの仕事に対して自信もあれば、頑張ってきた自分を誇りに感じていますよね。
そんな時にふと、「もしかしたら、後輩の方が出来るかも!」と感じたら、落ち込みますよね。
私自身も似たような経験があるので、Iさんの気持ちがわかります。
でも、この時の辛さや、落ち込みの原因って全て自分の心が創り出しているのですよね。
つまり、「自分は後輩よりすべての面で優れていなければならない」という言わば思い込みが原因なのです。
確かに、後輩の方が評価をされているかもしれないと認めるのは辛いですが、ちょっと見かた、捉え方を変えると、IさんはIさんなりに得意なことでこの仕事に貢献しても良いわけです。
海外の方たちの気持ちがわかるのであれば、混乱したり、不安に思っている人たちの相談相手になっても良いと思います。
あるいは、もう少し視座を高くして、後輩の子がもっと頑張れるようサポートをすることも出来ますよね。
だからもし、貴女が年下や後輩に比べて自分は・・・と自信をなくしたり、自己嫌悪になったりしたら、自分の心を見つめて欲しいのです。
自分が劣っている→出来ない→ダメだ
ではなく、「人と比べるのではなく自分が得意なことで頑張ろう」
あるいは
「得意な人がもっと伸びるように先輩としてサポートしてみよう」
という風に考え方を変えてみて欲しいです。
そんな貴女の前向きな言動は、かならず年下や後輩にも伝わっていくはずです。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
まとめ
部下の頑張りに引け目を感じる時は、自分の心が生み出した「思い込み」に気づこう。