ハッピーハートコンシャス代表カウンセラー、臨床心理士/公認心理師の髙橋雅美です。
「50代になったら、まずはボランティアでも良いので、子どもに教える仕事をしてみたい。」
40代のKさんは、こんな夢を持っています。でも、それは長い間「夢」のままで、実現への
道筋は残念ながらまだ見えていない状態です。
というのも、実際にどうやって始めればよいのかわからないと話されます。
同時に、「自分に他人様の子どもに何か教えることが出来るのかどうか自信もない」と続きます。
確かに、現在Kさんは営業の仕事をしていて、子どもに関わる仕事でもなければ、人に何かを
教える仕事でもありません。
40代となれば、現職でも仕事を任され忙しい一方で、20代、30代のように頑張りすぎると、
翌日に疲れが取れないこともあり、体力が落ちたなア・・と感じている日々。
こんな時は、「夢は夢のまま終わってしまうのだろうな」と悲観的に考えてしまうのも無理ありませんよね。
Kさんもそんな考えを抱いたまま、日々を過ごしています。
さて、悲観的に考えて夢を諦めそうになる時、気持ちを切り替えるため、立て直すために出来ることを1つ、今日はお伝えしますね。
「出来ること」というより、「今すぐにでもやって欲しいこと」と言った方が正解かもしれません。
もし、貴女が今、これからの仕事の仕方や働き方について悩んでいて、何も行動できていないのならば、参考にしてみてください。
Kさんを例に考えてみましょう。
まずは、なぜ、子どもに教える仕事がしたいのかを自分で徹底的に考えてみるということです。
「なんだ、そんなことか。簡単じゃない!」と思ったかもしれません。
でも、「徹底的に」というところが重要なんですね。
なぜ?どうして?というのを自問自答しながらよくよく考えて欲しいのです。
なぜ子どもなの?
具体的には何歳くらいの子どもなの?
子どもに何を教えるの?
教えられた子どもはどんなことを得られるの?
どんな気持ちになれるの?
教える貴女は何が得られるの?何が欲しいの?
どんな気持ちになれるの??
と、どんどん自分に問いかけて欲しいのです。
そこには、貴女が「心の底から欲しいもの」の正体が隠れているからです。
そう、隠れているのですよ。
例えばKさんの場合、普段は「子どもが好きだから」とか「大学で教育学を学んでいたから」などの理由をあげていたのです。
でもそれは、セカンドキャリアを実現するには、ちょっと弱い動機なんです。
もっともっと、心の底から「○○がしたい」「○○が欲しい」という強い気持ちが隠れているに違いないのです。
そして、その「心の底から欲しいもの」が、Kさんが幸せになるために必要であり、きっと
お子さんやその親御さんまでも幸せにすることにつながっているのだと思うからです。
Kさんの場合は、親が自営業だったため忙しく、幼少時、あまり両親と時間を過ごした記憶がなく、寂しい思いをしたことを思い出しました。
だから、子どもが少しでも寂しい思いを紛らわすことができるよう、親ではなくとも周囲の大人がもっと関わっていくべきだという「自分が大切にしていた気持ち」に気づくことが
出来たのです。
また、最近は職場で体力的にも自信がなくなり、後輩の目覚ましい成長が眩しいと感じていたため、「自分は自分のやり方で社会に貢献していきたい。出来れば、その貢献でお金を頂ける
ようになりたい。」という正直な気持ちも言語化することが出来ました。
こんな風に、やりたいことを諦めそうになった時、自信がなくなりそうになった時には、「心の底にある正直な気持ち」に到達するまで自問自答して欲しいのです。
その気持ちに気づくことが出来、その気持ちが強ければ強いほど、すぐには実現しなくとも、ブレることなく、あきらめることもなく、やりたいことに少しでも近づくことが出来るでしょう。
もし自問自答するのが難しければ、体験カウンセリングを申し込んでください。貴女の「心の底にある正直な気持ち」「願望」を言語化するお手伝いをいたします。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>
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セカンドキャリアを考える時、「心の底にある正直な気持ち」に到達するまで自問自答してみよう。