自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
先日のOさんのお悩みは最初は仕事のことだったのですが、
実は夫との関係が一番のお悩みでした。というのは、Oさん
が仕事をすることについて夫からの理解がないというのです。
Oさん夫婦は子どもがいません。なのでOさんは以前より
フルタイムで仕事をしたいと希望していたのでした。が、
夫は仕事をするなら、協力しないと一点張りなのだとか。
そんな夫の無理解に対して、Oさんのイライラも募り、
夫婦関係にも悪影響を及ぼしています。このような相談は
根が深いのですね。
つまり、表面的には夫婦関係、仕事の悩みと思えるのですが、
実は、夫婦それぞれの価値観の違いがもたらす悩みなので
即効性のある解決策があるとは言えないからです。
どうしてそういう価値観を持っているのか、それは本人の
成育歴にも大いに関係してきます。ですので、それを変えよう
とするのは容易なことではありません。
そのようなお悩みを整理し、カウンセリングで解決策を見つけて
いく場合は、相当の時間がかかるものです。実はOさんはその
覚悟がまだ出来ていないのですね。
なので仕事をすべきかどうか決断することが出来ず、夫へも
イライラを募らせるだけで、なかなか物事は前進していきません。
ですが、Oさんが出来ることが1つあります。
それはこれまでの人生とこれからの人生を「自分軸」で考え直し
てみること。まず自分が何に重きを置いて生きているのか、
なんの制約もなかったらどんな人生だったらよいのか。
そんなことをあれこれと考えてみることです。
これも容易なことではありません。日々、文句を言って
いる方がラクだとも言えます。
ですが本気で人生の棚卸しをするならば、本気でなんらか
の解決法を見つけ出そうとするならば、まずは文句をいう
生活を辞めること。
しんどくでも、一歩踏み出すために、現状を理解し、
その上で自分の未来を描いてみる。自問自答することで
優先順位がすこしずつはっきりしていくものです。
Oさんには、まず、文句をいう日々だけでも辞めてみませんか?
とお伝えしましたが、まだ決めかねているようです。自分の
人生に本気で関われないこと、それこそがOさんの課題です。
今日の一言メッセージ
文句をいう生活を辞めると決断した時に次のステージが待っている