職場で、得体のしれない「モヤモヤ」を感じたことはありませんか?
例えば、親切で信頼できると感じていた同僚に対し、時間が経つにつれて何かしっくりこない違和感が芽生えることがあります。最初は些細な感覚かもしれませんが、実はこの違和感は、あなたの心が何か重要なシグナルを送っている証拠です。その感情を無視せず、自分の内面を見つめることで、職場の人間関係を健全な方向へ導くことができます。
先日も似たようなご相談がありました。
最近、部署の異動で新しい仕事、新しい任下関係で頑張っているLさん。
将来のキャリアを考えると、30代後半の今の時期に、異動して新しいキャリアを作っておくことが重要だ!!と思っているので、今回の異動も前向きに捉えています。
異動先の職場には、とても親切で安心して相談できる同僚の方がいました。
仕事も教えてくれるし、Lさんの頑張りも認めてくれています。「頑張っていますね」、「仕事の覚えが早くて頼りになります」などと言ってくるため、Lさんも嬉しそう。
すっかり信頼できる方だと感じ、ますます仕事にも積極的になっていったのです。
ところが、数ヶ月するとLさんは、同僚に対して、なんだか言語化できない「ぼんやりとした違和感」を感じるようになります。
同僚は、相変わらず愛想も良いし、感じが良い対応をしてくれるのですが、仕事上、何か困ったことがあると「それはLさんの仕事ですよね。」などと突き放してくるようになったのだとか。
他にも仕事にしだいに慣れてきたLさんが、「こうした方がよいと思うのだけど、どうでしょうか?」と相談しても「そうですね、考えておきます。」と言うだけで、いっこうに仕事が進まないということもありました。
同僚に対して、自分は何か悪いことでもやってしまったのだろうか?と不安になったLさんですが、その後も同僚に対して、違和感やモヤモヤを感じることは大きくなっていきました。
そうこうしているうちに、ある決定打となる出来事が訪れます。
同僚の方は、Lさんが自分の思い通りになる人ではないとわかったのか、ある時期から、これまでのLさんとの良好な関係をスッパリと断ち切ってきたのですね。
あれだけ親しく話をし、互いに信頼関係を育んでいた二人ですが、実は同僚にはLさんを味方につけ、仕事のやり方など様々な面で自分の思い通りにコントロールしたいという気持ちがあったのです。
Lさんは、同僚の変わり身に速さに驚きましたが、一方で、自分がうっすらと感じていた違和感の正体がわかったとも言え、「寂しいし残念だけど、これで良かったのだと思う。」と話してくれました。
しばらく時間が必要でしたが、「私の違和感は間違っていなかった!」と自分の心のセンサーが正常に動いていたことにも自信を持てるようになったのです。
愛想がよい
親切だ
口当たりがよい
など、安心して信頼できると感じる人であっても、もし「得体のしれないモヤモヤ」を感じることがあったら、それを見て見ぬふりをしないでくださいね。
なぜなら、その感情はあなたに「何か大切なこと」を教えてくれる感情だからです。
決して無視したりせず、放置したりしないで下さい。
ある時、「あ~こういうことだったんだ!」と心の底から腑に落ちる出来事が訪れるかもしれません。
さてここで、モヤモヤを解消する3つのステップをご紹介しましょう。
- 違和感の言語化: モヤモヤを具体的な言葉に置き換えてみましょう。何が引っかかるのか、自分の心に問いかける時間を作ることが重要です。
- 信頼できる人に相談: ひとりで抱え込まずに、信頼できる同僚や友人、専門家に相談してみてください。第三者の視点が解決のヒントをくれることがあります。
- 行動を見直す: 違和感の原因が分かったら、それをどう解決するか行動に移しましょう。距離を置く、率直に気持ちを伝えるなど、自分の安心感を最優先に考えた行動をとることが大切です。
モヤモヤや違和感は、あなたの心が何か大切なことを伝えようとしているサインです。その感情を無視せず、自分の心のセンサーを信じてください。違和感を言語化し、適切に対処することで、より健全な職場の人間関係を築く道が開けるはずです。
まとめ
モヤモヤや違和感は無視せず、自分の心のセンサーを信じましょう。
<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>