仕事を任されるようになる時期と、子育てで心身共に多忙になる時期が重なりがちなのが40代女性です。
自分一人が頑張っても、仕事も子育てもいつもうまく行くとは限りません。
当然、イライラすることも増えますよね。
その気持ちを夫にだけはわかって欲しいけど、それすらも叶わない・・・
イライラマックスの気持ちを引きずりながら、子育てをし、時短で働いているHさんのお悩みです。
夫が育児に協力してくれないとイライラする日々が続き、メンタル的にキツイ日々を過ごしています。
初めてお話をうかがった時も、興奮しながら、夫への不満を話してくださいました。
時には、「少し落ち着きましょうか。」と声をかけなければならないほど、怒りが止まりません。
夫は、自分は十分に家事や育児にも協力していると感じているそうなのですが、Hさんとしては十分ではなく、どちらかというと「非協力的」だと感じているというのです。
ご夫婦の認識が全く異なっています・・・
「時にはモラハラ発言もあるんです。」と話されたHさんに、「夫からモラハラをされているのですか。」とたずねると、「いいえ、しているのは、どちらかというと私です。」という言葉が返ってきました。
話をよくよく伺っていくと、Hさんは、夫が「自分の不満を聞いてくれないこと」や、「育児にもっと協力してもらいたいのに、してもらえないこと」が、Hさんを大切にしていないと感じるのだそう。
夫に大切にされていないと感じると、怒りがどんどん大きくなり、自分の感情がコントロールできなくなると話してくださいました。
モラハラされている側ではなくて、している側だったのね・・・と心の中で驚きつつも、普段から夫にどんな言葉をかけているのかを聞いてみました。
すると、(思っていた通りの)夫への否定的な言葉、なんで?と問い詰める言葉がどんどんと出てきました。
そしてHさん自身が自分の話を聴いてもらいたいにも関わらず、まったく夫の言い分を聞かずに感情的に言い返してしまっていること。その現状に気づかずに、一人でイライラ感情を持て余していることがわかってきました。
お互いに歩み寄ろうとする心の余裕が持てずに、傷つけあっている二人が目に浮かぶようでした。
Hさんは、自分の気持ちを話せたことで落ち着いたのか、「なんとかこの状況を打開したいと思っているんです」とのこと。
そこで私がお伝えしたのが、一般的なアンガーマネジメントのやり方と、今のHさんに最も必要だと感じた「心のワーク」です。
そのワークとは、夫に対する見方を変えるというもの。
というのも、今のHさんにとっては、夫は育児に非協力的な人、自分の話を聴いてくれない人という位置づけだったからです。
そんな気持ちがあれば、いくら冷静に話しをしようとしても、言葉の端々に怒りがにじみ出てしまうものです。
だからこそ、「夫は子どもを一緒に育てるパートナーであり、協力者である」と好意的な気持ちを持つことが必要なのですね。
Hさんには、ことあるごとに夫に対して「ありがとう」の感謝の言葉を伝えることをアドバイスしました。
それからというもの、Hさんは、時に素直になれない時があっても、感謝の気持ちを言葉にする努力をしています。
「ありがとう」と伝えた時、夫も嫌な気分ではないのがわかる、私に否定的なことも言ってこないので喧嘩になることも減ってきたと実感しているHさん。
少しずつ、手ごたえを感じているようです。
ただ、これで根本解決とは言えないのですね。なぜなら、Hさんの怒りの原因が自分の心にある空虚感だからです。
自分を大切にして欲しい!これは誰もが望む気持ちだと思います。ただ、いつもいつも誰かに自分の心を満たしてもらおうとすると、それが叶えられなかった時の怒りが暴走してしまいます。
だから、Hさんは、自分で自分の心を満たしていくことが必要なんですね。つまりは、自分で自分を大切にするということです。
これは少し時間がかかりそう。
まずはしっかりとアンガーマネジメントを身につけて、夫と少しでも良好な関係を築くことがスタート。
ハッピーハートコンシャスのしなやか★メンタルトレーニングコースでも、まずは自分のストレスに上手に対処する方法や感情コントロールについて学んでもらっています。
その後、より自分を理解するための「自己理解」について学んでもらっています。
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まとめ
イライラの原因は心の空虚感。それは自分で満たしていくしかない。