第215話:コミュニケーションがうまくとれない人へ対処 3つのステップ
自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。
お悩み相談で特に多いのが、人間関係がうまく行かない、つまりはコミュニケーションがうまくとれないということです。人間関係の悩みはそのまま、コミュニケーションにあるということでしょう。
そのような時、まず伝えることは、聞き上手になりましょうということ。コミュニケーションが上手な人というと、話が面白い、惹きつける、わかりやすい話し方など話し方が上手な人というイメージが多いのですが、実は、人は自分の聞いてくれる人に対して信頼、好感を持つものなのです。
なので、話をしよう、しようとせず、まずは聞くという姿勢で関わってみてはどうですか?とアドバイスをさせていただきます。実際は、人の話を聞くことも難しいのですけどね。話を聞きながら、次に自分は何て話そうか・・・なんて考えていることもあるくらいですからね。
さて、それでも、中には、どうもこの人とは馬が合わないと感じる人がいるもの。その人と、接触が多い場合は、なおさら苦痛になりますよね。
多いのが職場の上梓や同僚、あるいはプライベートでいえば義母など。義母は頻度は多くないかもしれませんが、会えば一緒に居る時間も長かったりします。
そのような相手を少しでもラクにつきあうヒントを3つお伝えしますね。
相手を観察してみる
まずは相手を観察してみるということです。その時のポイントは、先入観にとらわれずに、とにかく相手を知ろうとすることが第一歩。
どんな状況の時にどんな態度、言動をするのかと分析してみるのです。その中で、相手の好きな言葉がわかることがあります。それが、例えば「安心」だったとすれば、相手を安心させるような言動をすると余計な摩擦が少なくなるでしょう。
出来ること、出来ないことを分けてみる
その人との関わりで、自分には出来ることと出来ないことがあれば、それを分けてみるということ。上手くやろうとする必要はありません。それでは自分を追い詰めてしまうことになるからです。
でも、これだったら出来る、これはどうしても出来そうもないということを分けて、自分で納得するということです。その上で、自分の本心ではないと感じながらも、うまく行くための処世術として出来るかなと思って行うならば、それもOKと考えましょう。自分の心を守るためと割り切ってくださいね。
距離を置き、期待しない
最後に、言うまでもありませんが、心の距離を置くことです。心の距離というのは、必要以上にその人に理解してもらいたいと思わないこと。なぜなら、理解してもらいたいというのは期待であり、その期待が裏切られると、怒りになるからです。
これは全ての人間関係で起こることなのですが、特にコミュニケーションが難しい相手に対して、過度な期待をすると苦しむのは自分自身です。
良い意味で、「あの人ってこういう人だよね。」と潔く認めるということです。
まとめ
相手を知り努力をしつつ、「まあまあ心地良い」くらいを目指す。