第75話: 職場でも家庭でも、必要なのは「褒める」より○○な会話

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

ここ最近、多くの書籍が出版され話題となった「アドラー心理学」。
あなたも何冊か手にとって読んだかもしれませんね。
アドラー心理学のキーワードのひとつに「勇気づけ」があります。

例えば職場で上司が部下を育成する時に「勇気づけ」をする、と
いうことですが、この「勇気づけ」というのは、「ほめる」とは
ちょっと違うようです。

例えば「ほめる」時は、立場は上下関係であることが多いですよね。
だから基本的に部下が上司をほめるというのはあり得ないわけです。
「ほめる人」と「ほめられる人」という立場があるのです。

一方で「勇気づけ」の方は、上下関係だけではなりません。なので、
部下から上司に対してもあり得るのですね。「課長が私をサポート
してくれるお蔭で自信をもって得意先を訪問できています。」

などと言えるわけです。また、勇気づけというのは、上手くできたこと
つまり結果だけではなく、プロセスだったり、その人となりを対象に
しているのです。

相手が勇気をもって困難に立ち向かう、克服する力を与えることなのです。
なので、「ここまで頑張れたあなたなら、かならず取引先に満足してもらう
プレゼンが出来ると信じているよ。」などと言えるのですね。

あるいは、「あなたがいつも大きな声で明るく挨拶をしてくれるお蔭で
うちの課は、良い雰囲気で仕事ができている。」と、ありのままのその人を
勇気づけることもできます。

また、自分に対しても同様です。以前、アファメーションのことを紹介しま
したが、「私なら大丈夫、かならず出来る。」と自分を勇気づける言葉も
日々、活用しましょう。

さらに、職場だけではありません。夫婦や親子間でも活用できますね。
有難うという感謝の言葉がすんなり出てくればいいのですが、少し
気恥ずかしいと感じるのであれば、ぜひ「勇気づけ」の言葉を。

「朝ごはんのお蔭でエネルギーいっぱいで仕事がはかどる」とか、
「最近、部活だけでなく勉強も頑張っているね。いつも見ているよ。」
そんな言葉がけが家族間で出来ればいいですね。

まとめ
困難を乗り越える力を与える「勇気づけ」を日常で生かそう!

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