「年上の部下に注意しなければならないけれど、どう切り出せばいいかわからない…」
これは多くの管理職やリーダーが抱えるリアルな悩みです。
特に相手が経験豊富なベテラン社員だと、つい遠慮してしまったり、相手の反応を恐れて本音を言えなかったりしますよね。
ですが、その「言いにくさ」を放置すると、情報共有が滞り、チーム全体に影響が出てしまいます。
今回は、心理学の視点から「年上の部下との距離感をうまく縮める方法」をご紹介しますね。
<年上の部下に言いにくい本当の理由>
とある管理職の女性は、年上の部下との情報共有がうまくいかず、日々モヤモヤしていました。
相手は物静かで仕事はできるものの、必要な情報をタイムリーに共有してくれません。結果、重要な判断が遅れることもしばしば。
「どう伝えれば角が立たないだろう…」そう考えているうちに、ますます距離ができてしまったのです。
実はこの「言いにくさ」の背景には、相手の性格だけでなく、自分自身の中にある「年上への遠慮」や「反論されるかもしれない不安」が関係している場合があります。
<感情と事実を分けて伝える>
心理学的におすすめなのは、まず「事実」と「感情」を切り離して話すこと」です。
例えば、以下のような感じです。
事実:「昨日の会議の資料が届いていません」
感情:「情報が遅れると判断が遅れてしまうので困っています」
ここで重要なのは、「相手が年上だから」「気難しいから」という感情を、事実の伝達に混ぜないこと。事実をシンプルに伝えることで、相手は受け止めやすくなります。
<自分の感情を整理する>
実は、「言いにくい」と感じさせているのは相手ではなく、自分の過去の経験や思い込みの可能性があります。
以前、ご相談を受けた女性管理職の方は、過去に威圧的な男性上司に苦しめられた経験があったのです。その記憶が無意識に「年上の男性=怖い」という感情となって心の奥に眠っていたのですね。
そのため、年上部下に適切な指示を出せないでいたのです。「遠慮」が相手につたわることもあり、それが相手をイライラさせる原因になっていることもあったのだとか。
こうなると、自分に原因があるということ。
こうした感情のパターンを一度整理するだけで、相手への接し方は大きく変わります。これが、まさにカウンセリングで扱う「自分の課題」なのです。
<距離感を縮める3つのステップ>
では、どのようにして、気まずさを縮めていけば良いのでしょうか。
3つのステップをお勧めします。
事実と感情を切り分ける→ 感情を混ぜずに事実を短く伝える。
感情の正体を知る→ 過去の経験が今の苦手意識を作っていないか確認する。
小さなやり取りから慣れる→ 簡単なお願いやお礼など、日常の会話を増やして心理的距離を縮める。
いかがでしょうか。
年上の部下との関係がぎこちなくなるのは、相手の性格だけでなく、自分の中の感情パターンが影響していることがあります。
一度、自分の内面と向き合い、感情と事実を整理することができれば、相手に遠慮せずに、必要なことをはっきりと伝えられるようになります。
もし今、年上の部下への対応で悩んでいるなら、この機会にご自身の感情を整理してみませんか? クライエントさんの心が軽くなっていく瞬間を一緒に味わっています!
まとめ
事実と感情を整理して伝えよう


