文句ばかりの夫。彼に対して怒りが収まらず辛い貴女へ。

第216話: 文句ばかりの夫。彼に対して怒りが収まらず辛い貴女へ。

 

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。

 

H子さんは、50代で子どもたちはすでに家を離れています。一人は社会人となり、もう一人は実家から離れた大学に通っています。子育てに一段落したことで、H子さんはホッとしているかと思いきや、今、夫との関係に真剣に悩んでいます。

 

夫とは共に20代で結婚しました。バリバリと仕事に熱心に情熱を傾ける姿に魅力を感じたのです。H子さんは、子どもたちが手のかかる間は、仕事を辞め、専業主婦として家庭を守ってきたのでした。

 

子どもたちが家を離れた今、夫との二人暮らしです。さすがに夫の方も若いころのようなエネルギーはありません。仕事の方も管理職ではありますが、これ以上の昇進を望むのは難しく、このまま定年まで働くことになる・・・と考えています。

 

そんな夫との二人での生活。夫も、会社生活で上手くいかないことも増え、焦りや苛立ちもあるのでしょうが、家庭でも、いつも文句ばかりなのです。

 

そもそも夫は自分にも他人にも厳しく、物ごとを「減点主義」で考えるような人。つまり、出来ていないことにばかり目がいってしまうのですね。会社でも人望がないのはそのせいかもしれません。
H子さんは、日々、夫の言動に怒りを感じ、振り回されているのです。イライラや怒りを感じることが多くなり、最近では眠りも浅くなってきています。

 

そんな時、やってはいけないことは何か、やるべきことは何か、一緒に考えていきたいと思います。

 

やってはいけないこと

まず、やってはいけないことは、相手の怒りを受け取り、こちらも怒りをぶつけ返すということです。怒りを感じることはいけないことではなりませんが、ぶつけてはいけません。ぶつけずに、冷静に表現するのです。

 

やるべきこと2つ

冷静に表現するためには、相手のどんな言動に傷ついたのかを言葉で表現することです。そういう言い方は辞めて欲しいと伝えるのです。

 

言っても変わらない、だから悩んでいるという方も多いのですが、自分の心を守るために、最低限、辞めて欲しいと伝え続けて欲しいのです。もし、相手に対して、少しでも有難いと思えることがあれば、それも伝えましょう。「こんな相手に感謝することなどない。」と思われるかもしれませんが、「元気で仕事に行ってくれている。それだけでも有難い。」と考えてみてください。

 

最後に、相手を客観的に、引いて眺めて見るというクセをつけましょう。

 

なんでこういう言い方をするのだろう。
彼の心の中でどんなことがおこっているのだろう。
どういう育てられ方をしたのだろう。
この人の幸せって何なんだろう。

 

イライラと怒りをぶつけてくる人の中には、相手がその感情に乗ってこないと、より怒りを大きくしてくる人もいますが、それは相手が未熟ということです。

 

幸いH子さんには、友達がたくさんいて、その中の一人から勧められた仕事もあります。夫を客観的に冷静に見る中で、少しずつではありますが、自分の時間、自分の仕事を充実させることも出来つつあり、心にも少し余裕が出てきています。

 

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

まとめ
怒りで人をコントロールしようとする相手のやり方には乗らないこと

 

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